
特集:builder的Lionのみどころ--Lionに含まれる「Xsan」とは
OS X LionとLion Serverに含まれることとなったXsanとは如何なるものであるのか。簡単にいえば、Mac向けのSAN(Storage Area Network)用ファイルシステムである。
SANは、データセンターやHPC、ノンリニアデジタルビデオ編集システムなど超高速かつ大容量のストレージを必要とする世界で利用されてきた、RAID等の記憶装置のクラスターを用いて仮想的に巨大な共有ストレージを構成する仕組みである。一般のエンドユーザーには、ほとんど知られていないが、その理由としてはバックエンドを支えるシステムで利用されてきたからである。
その、Fibre Channelを用いた共有ファイルシステム、SAN向けに、旧CentraVision(米ADIC社を経てStorNext File Systemと製品名を変え、現在はQuantum社が開発・販売元である)が開発した64ビットクラスタファイルシステム(CVFS:Centra Vision File System)をMac OS X向けにローカライズし最適化したものがXsanであるといえ、元となったマルチプラットフォーム対応のStorNext File Systemとは基本的な互換性が保たれている。
参考情報
Xsan発売の経緯と履歴
Xsanは(実際の発売は翌2005年からであるが)2004年のNABで発表されたことからも分かる通り、Appleでの位置づけとしては一番の利用方法はビデオ制作環境向けの共有ストレージである。
バージョンを重ねるごとに機能が追加され、利用できるストレージの最大容量が増えて行った。当初はLUN(Logical Unit Number)1つ辺り2TBで合計16TBが上限であったが、現在では2TBを超えるLUNを利用することが出来るようになり合計2PBが上限となっている。最大コンピュータ数は、MDCとクライアントの合計で64台である。
Xsan 1.4でIntel Macにも対応、1.4.2でLeopardに対応している。また、Xsan 2からはMutiSANにも対応している。
- 2008年2月19日:アップル、Xsan 2を発表
- 2009年9月14日:Snow Leopard対応(64bit化)、拡張属性対応の2.2がリリースされる。PowerPC搭載のXserveとMacで動作対象外となる。
- 2011年7月20日:LionおよびLion Serverに、Xsan 2.3が添付される。
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