
特集:builder的Lionのみどころ--64ビット化、マルチタッチ、Apple ID
Javaランタイムはオプション化
Lionには、Javaがない。ついにオプション扱いとなってしまったのだ。
正確には、/usr/bin/javaや/usr/bin/jarはプリインストールされているし、ユーティリティーフォルダには「JavaWebStart」も確認できるのだが、実は「ガワ」が存在するにすぎない。それらが初めてインボークされると、外部サイトからJavaランタイムがインストールされる仕組みなのだ。
ご記憶の向きも多いだろうが、Appleは2010年10月、事実上の「Java決別宣言」を発表した。だからLion以降は、Javaのプリインストールがなくなり、java.comあたりのサイトから任意にダウンロードするしかないのかも、と考えていたが、必要とされたとき初めてソフトウェアアップデート経由でダウンロード、という一種の折衷案に落ち着いている。
ただ、以前Cocoa-Javaブリッジをディスコンにしたことからも、OS Xにおいて再びJavaが重要視される時代がくるとは考えにくい。影響の大きさを考えてか、現在はAppleのサーバからダウンロードする形をとっているが、いずれはOracleなりJavaコミュニティなりからランタイムが提供されることになるのだろう。


Apple IDの存在感がアップ
一見目立たないが重要な変更点に「Apple IDの存在感アップ」がある。これは、今秋リリース予定のクラウドサービス「iCloud」への布石とも受け取れるが、ログインパスワードのリセットに使われたり、PtoP型ワイヤレスファイル転送機能「AirDrop」でユーザー名を特定したり、といった用途にも活用されている。これまでMobile MeやiTunes Store用アカウントとして使われてきたApple IDに、より多くの機能が紐付けられようとしていることは確かだ。
Appleにとっては、Apple IDが当たり前になることで、ソフトウェア販売戦略において重要な役割を果たす「Mac App Store」との連携が期待できる。LionはMac App Store経由のみで提供されることもあり、Lionユーザーは必然的に全員がApple ID保有者で、そのぶんオンラインショッピングの利用にも抵抗感が薄いはず。いろいろな機能とのひも付けは、おそらく今後も進んでいくことだろう。


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