パナソニック、組み込みLinuxへのコミット強める--Linux Foundation

冨田秀継 (編集部)
2011-03-10 17:30:00
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 The Linux Foundationは3月10日(米国時間)、パナソニックが同団体にゴールドメンバーとして参加したことを発表した。

 Linux Foundationは現在、情報家電などを中心とする組み込み分野での普及に努めている。2010年10月には、パナソニックを含む大手家電メーカー8社が設立したConsumer Electronics Linux Forum(CELF)を合併し、CELFメンバーはLinux Foundationにシルバーメンバーとして迎えられていた。

 そのパナソニックが今回、組み込みLinuxやオープンコンプライアンス活動を促進するため、Linux Foundationへの関与と支持の強化を目的によりゴールドメンバーとなる。

 Linux創始者のLinus Torvalds氏は、2010年11月のZDNet Japanのインタビューに対して、「Linuxのカーネルにとって、組み込み系の分野は特殊だった」と述べた上で、組み込み分野でのLinux普及について次のように語っている。

 「メインラインのカーネル開発においては、コンスタントなバージョンアップが通常だ。ところが、組み込み系の場合、いったんプロダクトができあがると、ソフトウェアとしてはそれで更改がなくなってしまう。このワーキングプロセスの違いが、Linuxにおいて問題になっていた。しかし、今回の合併により、両者のリソースをメインラインに統合していくことによって、Linuxとしてより明確なメッセージを発信するとともに、家電などの組み込み分野でLinuxの普及がより効率的に進むと考えている」(Torvalds氏)

 パナソニックでシステムエンジニアセンター所長を務める梶本一夫氏は、「弊社は、90年以上も家電分野で技術革新の限界に挑戦し続けてきました。そして、この市場におけるLinuxの台頭で、また新しい挑戦のチャンスが訪れました。The Linux Foundationに参画することで、弊社の次世代デバイスやテクノロジに対してLinuxを最大限に活用するための力添えとなる人々や企業と、直接協力し合うことができるでしょう」との声明を発表している。

 Linux Foundationのエグゼクティブ ディレクター、Jim Zemlin氏は同じ声明のなかで、「パナソニックはLinux支持を強化しており、このことは、家電市場においてLinuxがいかに重要な存在になっているかを物語っています。パナソニックは、組み込みLinuxやコンプライアンス活動が、今後数カ月から数年にかけてどのように成長していくべきか、重要な観点を提供してくれるでしょう」と述べている。

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