Mac OS Xの隠しコマンドを使うためのユーティリティ、MacPilotとTinkerTool

文:Vincent Danen 翻訳校正:石橋啓一郎
2010-04-27 07:00:00
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 Mac OS Xは強力なオペレーティングシステムだが、Appleはユーザー体験を単純なものにしておくため、多くの機能をユーザーの目から隠している。Appleは多くのものを見えなくしているが、それらの秘密のコマンドをいじるための詳細な設定ユーティリティも数多く提供されている。システムをいじり回すのが好きな人を除けば、多くのユーザーの目にはこれらのツールはおそらく「マニア向け」に見えるだろうが、システム管理者やパワーユーザーにとっては、これらのツールはきわめて便利なものになり得る。

TinkerTool

 信頼できて手堅いツール群をお望みなら、TinkerTool「セット」が理想的だろう。TinkerToolは、Mac OS Xでよく使われる、一部のユーザーレベルのコンフィギュレーションを設定することができる、独立した設定アプリケーションだ。TinkerToolを使えば、Finderの設定や、ネットワークファイルシステム上での.DS_Storeファイルの生成の無効化、Dockに関する変更、Time Capsuleの設定、デフォルトシステムフォントの変更、Safariの設定などを行うことができる。TinkerToolは無料であり、パワーユーザーかどうかには関わらず、ほとんどのユーザーはこのツールから恩恵を受けることができる。TinkerToolで設定できる項目のいくつかは、どんなユーザーにとっても利用価値のあるものだ。

 さらに一段上には、TinkerToolと連携して使えるTinkerTool Systemというアプリケーションがある。TinkerToolが主にユーザーに関する設定項目を扱っているのに対し、TinkerTool Systemでは、システムの運用全体を変更することができる。このツールを使えば、例えばさまざまな管理用のcronのジョブ(これらのジョブは、コンピュータをスリープさせたり電源を切ったりしている場合には実行されないこともある)などの、システム管理のタスクを実行することができると同時に、詳細なシステム情報を調べることや、システムログを簡単に見ることもできる。

 ログイン時や起動時のさまざまな設定や、ファイルのACLを変更することもできる。また、システムから削除したいアプリケーションに関連するすべてのファイルやオブジェクトを削除する、アプリケーションアンインストール機能も備えている(これに対し、アプリケーションをゴミ箱にドラッグした場合は、アプリケーション自体は削除されるものの、隠れた設定やキャッシュファイルは残ってしまう)。このツールは、古いログファイルやプロセスがクラッシュした際に作成されたコアダンプファイルを削除するのにも使える。TinkerTool Systemは、手ごろな価格(10ユーロ、約13ドル)であり、総合的で、信頼でき、安定したシステム管理ツールだ。

MacPilot

 TinkerToolの機能と、TinkerTool Systemの機能の大半を持ち、さらに多くの項目を設定できるアプリケーションを探しているのであれば、MacPilotを使うのがいいかもしれない。このツールはTinkerTool Systemよりも少し値段が高いので、何が必要かによって、これがその値段に見合うかどうかが決まるだろう。

 MacPilotでは、TinkerToolと同じこと、つまり多くのプログラムの隠れた設定項目にアクセスすることができる。しかし、TinkerToolで設定できるのは、Appleが提供するいくつかのプログラムに関する少数の有用なオプションだけに限られているのに対し、MacPilotではTinkerToolと同じプログラムに加え、もっと多くのプログラムを対象としており、ほとんどすべての隠れたオプションを扱える。このツールを使えば、アドレスブックの隠れたオプションの設定、Dashboardの無効化、Front RowやiTunesの設定、iChatのオプションの変更ができるほかに、TextMate、Adium、HazelなどのApple以外が提供する一部のプログラムについても設定できる。

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