「KDE 4.3.5」--KDE 4に対する筆者の印象を変えたリリース

文:Jack Wallen(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2010-02-23 07:00:00
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 筆者は、長い間KDE 4を好きになれなかった。最初のリリースから4.3.0ぐらいまで、あまり良い印象を抱くことがなかったためである。と言うのも、バグが多く、どの点からを見ても不安定に感じられたのだ。このような出来では、初めてのLinux OSとしてKDE 4系のディストリビューションを選択したユーザーも、Linuxに対して悪いイメージを抱いたのではないだろうか。いつクラッシュするやも知れず、システムのCPUを100%使い切ったり、データを喪失したりするおそれのあるデスクトップを使いたい人などいないだろう。はっきり言って、使うだけの価値のないOSであった。

 しかし筆者は今朝になって、最新のKDEバージョン(4.3.5)を試用してみることにした。あれほど不安定だったものが、安定して動作するようになっているのだろうか?そしてより重要なことに、KDEは日々の運用に耐えられるデスクトップに戻ったと筆者に言わしめるような出来になっているのだろうか?試用した結果を以下に報告する。

インストール

 読者の方の中には、KDE 4.3.5のインストール方法を知り、自らで試用してみたいという方もおられるかもしれない。筆者は、既にKDE 4.3.xがインストールされているUbuntu 9.10デスクトップ上に、KDE 4.3.5をインストールした。これをインストールするにはまず、/etc/apt/sources.listファイルを開き、コメントになっている以下の行を有効化する必要がある。

deb-src http://us.archive.ubuntu.com/ubuntu/ karmic-backports main restricted universe multiverse

 この編集を終えたのであれば、「sudo apt-get update」コマンドを発行する。これで、Update Managerをオープンし、KDEの最新バージョンをインストールする用意が整ったことになる。インストールが完了したのであれば、新バージョンを有効にするために、いったんログアウトし、再度ログインしてもらいたい。

ファーストインプレッション

 筆者と同様、あなたもこの新バージョンの出来には感心するはずだ。ウィンドウが不安定で、いつクラッシュしてもおかしくないという感じはなくなっている。KDEデスクトップは今や、バージョン3.5の時と同様の安定感を味あわせてくれる。ウィンドウはきびきびと開き、動作中に安定感が失われることはなく、最小化は迅速に行われ、背後への移動もスムーズだ・・・やっとすべてが元通りになったというわけである。

 では、バージョン4.3.5において何が修正されたのだろうか?詳細な変更点はKDE 4.3.5 Changelogで確認することができるが、主な変更点は以下の通りとなっている。

  • kio:数多くのバグ修正
  • kfile:アンマウント時のボリュームクラッシュに対するバグ修正
  • kded:PhononモードにおいてCPU使用率が100%になる問題に対するバグ修正
  • dolphin:Shiftキー+矢印キーに関するバグの修正
  • konqueror:複数のバグ修正

 以前のバージョンのChangelogに比べると、バグ修正ばかりであると思う方もいるだろう。実際、Changelogはあまり見栄えのするものとなっていない。しかし、こういったバグ修正によって大きな違いが生み出されているのである。

 一方、KDE 4.3.5のリリースと同時期に発表されたKDE 4.4の内容は、実に素晴らしいものとなっている。その内容は以下の通りだ。

  • Plasma Netbook:Plasmaのネットブック向けインターフェース
  • Communityウィジェット(旧Social Desktopウィジェット):デスクトップからソーシャルネットワークとのやり取りを行う機能
  • タブ機能の強化:タブによるウィンドウのグループ化

 他にも、数多くの改善が施されている。

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