Linuxコミュニティ参加の意義を経営層に啓発--Linux Foundation

富永恭子(ロビンソン)
2010-02-08 10:43:02
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 The Linux Foundationは2月4日、日本での活動を統括するジャパンディレクタに元ターボリナックスの福安徳晃氏が就任したことを発表した。前ジャパンディレクタの工内隆氏は、アドバイザーとして引き続きLinux Foundationの活動をバックアップするとしている。

コミュニティ活動の意義をマネジメント層に訴求したい

福安徳晃氏 福安徳晃氏

 福安氏は、日立製作所を経て、2005年10月にターボリナックスに入社。海外事業本部長として、中国、インドをはじめとする海外事業を統括した。2006年4月には、同社とインド企業との合弁によるTurbolinux India Pvt Ltdの社長を、2008年1月にはターボリナックス子会社であるゼンドジャパンの代表取締役社長を務めている。

 また、テクニカルコンサルタントとして、日立製作所システム開発研究所の杉田由美子氏が、出向によりLinux Foundationの活動に加わることとなった。杉田氏は、10年にわたりミッションクリティカル分野のLinuxカーネルの機能強化やカーネルトレースツールの開発に従事。2007年10月より同研究所のLinux Technology Centerの部長を務めてきた。

杉田由美子氏 杉田由美子氏

 Linux Foundationでは、前任の工内氏が就任した2006年以降、開発コミュニティのリーダーを招聘して日本の技術者と対面で情報交換できる技術シンポジウムを積極的に開催してきた。これを通じ、Linux Foundationは、日本の技術者の視野はグローバルに広がり、コミュニティに積極的に参加するという意識を高めるための役割を果たしてきたとしている。昨年は、日本発のセキュリティ強化OS「TOMOYO Linux」や連続スナップショット機能を装備するファイルシステム「NILFS」がLinuxカーネルのメインラインにマージされるなど、その成果は現れているという。

 就任の抱負として、福安氏は、「今後Linux Foundationは、グローバルな開発コミュニティで活躍する技術者が、日本市場や企業内でも相当の評価を得て、さらに活動を促進できるよう支援していきたい。そのためには、企業の経営者をはじめとするマネジメント層に、Linux開発コミュニティに参加する意義や価値を正しく理解してもらうことが重要だ。また、自社の製品やシステムへのLinux採用に関して、依然として根強く残るオープンソースへの誤解や不安を払拭するような情報発信、啓発活動をしていきたい」と語った。

 その一環として、Linux Foundationは組み込みやドライバ開発などの上級トレーニングコースを創設するという。これにより、日本の開発者の情報収集や技術力向上を支援するだけでなく、企業の経営層にLinuxとオープンソースについて理解を高めてもらうことが目的だとしている。日本での第1回トレーニングの開催予定は、2010年3月15~19日。内容は「Developing Linux Device Drivers」となる。

個人会員の特典を拡大、第2回シンポジウムの日程も発表

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