Linuxデスクトップは市場に受け入れられていない--その現実を直視してみる

文:Jason Hiner(TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2009-12-07 11:45:01
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Google Chrome OSはどうなのか?

 現在では、Google Chrome OS(関連英文記事)がLinuxデスクトップを推進する新たな力として歓迎されている。GoogleはUbuntuやSUSEとは大きく異なるアプローチを採用している。同社は、即座に起動し、Webアプリケーションのみを動作させ、必要なローカルストレージを極限まで最小化するという、Google Chromeブラウザに特化したWeb専用OSを開発している。

 技術的な観点から見た場合、Chrome OSはLinuxを基盤ソフトウェアとして内包しているものの、そのユーザーはLinuxアプリケーションをインストールすることができず、Linuxのコマンドラインを使用することすらできない。つまりChrome OSは、Google Chromeブラウザを可能な限り高速に起動するという目的に特化した非標準の、カスタム化されたLinuxカーネルというわけである。

 Chrome OSのコンセプトは興味深いものであり、コンシューマーや企業がクラウドコンピューティングへのパラダイムシフトを受け入れられるかどうかを検証する初の試金石となるだろう。しかし、このコンセプトは未だに時代の数年先を行くものであるため、2010年のPC市場に大きな影響を与えることはないはずだ。また、Chrome OSが実際に行っていることは、Linuxを解体し、必要な部分以外を除去することであるため、Linuxデスクトップを推進する動きの一環としてChrome OSを捉えることは間違いであるとも言える。

結論

 Linuxがデスクトップの世界で大きな存在になるという見当違いの予測は、一切終わりにする時期が来ている。Linuxはチャンスを逃してしまったのだ。大衆はLinuxを望んでいない。企業も望んでいない。そして、こういった現実はGoogleでさえも変えることができないだろう。

 Linuxはサーバとモバイル機器の分野で、まだ力強く成長を続けている。また、データセンター分野では多くのUNIXサーバがLinuxに置き換えられている。こういった点でLinuxはWindowsと互角以上の戦いを展開しているわけである。さらにモバイル分野においてLinuxは、スマートフォン市場における先行商品に対する大きな脅威となる2つのOS、すなわちGoogle AndroidとPalm webOSの基盤ともなっている。しかしデスクトップ分野では市場に受け入れられなかったのであり、そのことを認める時が来ているのである。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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