VirtualBoxを用いてWindows 7をLinux上にインストールする

文:Jack Wallen(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2009-10-20 08:00:00
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 間もなくWindows 7が発売される。この機会に、新しいオペレーティングシステム(OS)をテストするためのソフトウェアが存在しているということを伝えておくのは良いことだろう。あなたがWindows 7の導入を検討している、あるいは同OSを従業員に対して教育する必要性を感じているのであれば、これはタイムリーな話題となるはずだ。あなたのいる環境によっては、業務で使用していないハードウェアに同OSをインストールし、テストすることもできるだろう。しかし、予備のハードウェアが身近にない、あるいは同OSを複数のユーザーにテストさせたい場合にはどうすればよいのだろうか?

 VirtualBoxなどのソフトウェアによって構築された仮想環境は、OS自体をネイティブなハードウェア上で稼働しているかのように動作させるための、カプセル化された環境として機能する。OS自体をネイティブなハードウェア上にインストールされたものとして動作させることにより、OSの持つ、そしてその上で動作するアプリケーションの持つすべての機能をサポートできるという大きなメリットが生み出されるわけである。

 本記事では、VirtualBoxをUbuntu 9.04上にインストールし、そこにWindows 7をゲストOSとしてインストールする方法を解説している。また、Windows 7のインストールが完了した後で、同OSの解像度を変更する方法と、リモートから仮想マシンを実行できるようにするための設定方法も解説している。

VirtualBoxのインストール

 本記事では、クローズドソース版のVirtualBoxをインストールする方法について解説している。VirtualBoxにはオープンソース版(OSE)もあるものの、VRDB(リモート接続機能)といった、ビジネス環境に必要となる場合もあるいくつかの機能が搭載されておらず、USBもサポートされていない。

 UbuntuにVirtualBoxをインストールするには、まず最初にaptに対して適切なリポジトリを追加しておく必要がある。これを行うには、ターミナルウィンドウをオープンし、以下のコマンドを入力する。

sudo nano /etc/apt/sources.list

 sudoコマンドを実行するとパスワードが要求される。パスワードを入力すると、sources.listファイルがオープンされるため、その末尾に以下の行を追加してほしい。

deb http://download.virtualbox.org/virtualbox/debian jaunty non-free

 追加できたら、Ctrlキー+Xキーを押下してファイルを保存する。次に、VirtualBoxのリポジトリキーを追加してからaptのアップデートを行う必要がある。このため、まずVirtualBoxのサイトからキーをダウンロードする。そしてそのキーを~/ディレクトリに保存した後、以下のコマンドを実行し、キーの追加を行う。

sudo apt-key add ~/sun_vbox.asc

 apt-keyコマンドがOKを返してきたのであれば、以下のコマンドを実行してaptのアップデートを行う。

sudo apt-get update

 接続速度によるが、リポジトリのヘッダをダウンロードするのにさほど時間はかからないはずだ。ダウンロードが完了したのであれば、VirtualBoxをインストールするコマンドを発行する準備が整ったことになる。ここでの目標は、VirtualBoxのクローズドソース版をインストールすることであるため、そのコマンドは以下のようになる。

sudo apt-get install virtualbox-2.2

 インストール中には、現在実行中のカーネルに対してカーネルモジュールをインストールしてよいかどうかが照会されるため、許可を選択する必要がある。これを行わない場合、VirtualBoxは実行できなくなる。そして、インストールの完了後に、あなたのユーザーをvboxusersグループに追加する必要もある。これを行うには以下のコマンドを発行する。

sudo gpasswd -a USERNAME vboxusers

 なお、USERNAMEは追加したい実際のユーザー名である。

 VirtualBoxを起動する前に、あと1つ設定を行っておく必要がある。USBサポートを有効にするには、vboxusersグループのグループIDを/etc/fstabファイル内に追加しておく必要がある。このためまず、以下のコマンドを実行し、vboxusersのID番号を調べることになる。

grep vboxusers /etc/group

 上記のコマンドを実行することにより、以下のような結果が返ってくる。

vboxusers:x:XXX:

 このXXXが、vboxusersグループのグループIDである。後は、/etc/fstabファイルに以下のような行を追加することになる。

none /proc/bus/usb usbfs devgid=XXX,devmode=664 0 0

 XXXの部分が、あなたの環境におけるvboxusersグループのグループIDとなる。

 新しいカーネルモジュールをインストールし、/etc/fstabにも行を追加したため、ここでマシンをリブートしておくべきだろう。備考:以下のコマンドを実行することで、マシンをリブートすることなく/etc/fstabへの変更をシステムに反映させることはできる。

sudo mount -a

 とは言うものの、カーネルモジュールを追加しているため、リブートを行っておくべきだろう。リブートが完了した段階で、VirtualBoxの起動準備は整ったことになる。

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