古いXPマシンをWindows 7にアップグレードしてみる

文:Ed Bott 翻訳校正: 石橋啓一郎
2009-10-16 08:36:00
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

PCmoverが試みる、Microsoftがやらないこと

 Laplink Softwareは、PC業界の最古参企業の1つだ。わたしは、1980年代にMS-DOSのPCでLaplinkのプログラムを使っていたことを覚えている(当時の企業名はTraveling Softwareだった)。

 PCmoverは数年前から出回っているが、Windows 7のために大きな書き換えが必要だった。私はこのソフトウェアのリリース前のバージョンを試した。その時点ではまだいくつか問題があったが、その多くは発売時までには修正されているはずだ。

 PCmoverは、Windows Easy Transferが行うすべてのことを行うよう設計されており、それに1つ重要な機能を加えている。プログラムも移行してくれるのだ。(ただし、デバイスドライバについては何も行わない。)このソフトウェアはVistaを使っているシステムでも使えるが、直接的なアップグレード手段が用意されていないXPのマシンでは特に有用だ。これを使えば、ネットワーク、転送用ケーブル、外部ストレージデバイスのいずれかを使って、ファイルとプログラム、設定を古いPCから新しいPCに移すことができる。このバージョンでは、Windows 7 Upgrade Assistantモードが追加された。

PCmoverのメイン画面

 おおまかに言えば、手順は次のようになる。

  • PCmoverをインストールした後、Windows XPを動かしているPCでUpgrade Assitantを実行する。すると、そのシステムがスキャンされ、PCmoverが認識するインストールされているすべてのプログラム、設定、データファイルのリストが作られる。このリストは、小さなファイルとして保存される。どのプログラムと設定を移行するかは、カスタマイズすることができる。
  • PCmoverのカスタマイズ

  • 次に、そのPC上でWindows 7のカスタムインストールを行う。この場合、古いファイルやデータはすべてWindows.oldフォルダに残される。
  • インストールした新しいWindows 7を再起動したら、再びPCmoverをインストールして実行し、Upgrade Assistantを選択する。PCmoverは作成したアップグレードファイルを使い、Windows.oldフォルダからデータとプログラムのファイルを取り出し、移行するプログラムと結びついているレジストリの設定を追加する。
  • すべて終わったら、どのアプリケーションを自動的に実行するかを選択し、最後にすべてが正しく移行されていることを確認する。

 理屈ではすばらしいものに見える。実際はどうだろうか?完璧とは言えないが、そう悪くはない。

 Office 2003、Firefox、Thunderbirdは完璧に移行できた。驚くべきことに、大昔の画像編集プログラムであるPicture Publisher 10も、起動するごとにUACのプロンプトは表示されるものの、移行することができた。

 いくつかの奇妙なエラーが出たのはWindows Liveのプログラムを試しに実行した時のことで、特定のDLLで「The ordinal 62 could not be located」というメッセージが表示された。Laplinkの担当者は、このバグはすでに解決されており、出荷される最終版では現れることはないと請け合ってくれた。私は、Windows Liveのウェブサイトに行き、Live Essentialsのプログラムを再インストールすることで、この問題を解決した。

 InDesign 3の場合は、そううまくは行かなかった。Adobeのアクティベーションコードに関する問題で、プログラムはまったく正常に動かなかった。Laplinkによれば、Lisaはこのプログラムを再インストールする必要があるとのことだ。

再インストールが必要になる

 このシステムに元々インストールされていた、OEM版のマルチメディアソフトウェアRoxioを動かそうとしたときにも、奇妙なエラーに出くわした。大まかに言って、移行したプログラムの80%以上は動いたし、PCmoverを使うことで、アップグレード時間を1時間から2時間は短縮できた。このソフトウェアに完璧を求めてはいけない。おそらくいくつかのプログラムは再インストールする必要があるし、ある程度の調整も必要になるだろう。Windows 7で検知されないドライバの問題も、PCmoverでは解決できない。アクティベーションやライセンス認証もいくらか行う必要がある。ただ、時間は節約できるだろう。

 使い勝手の面から言えば、PCmoverには1つ目立った問題がある。最初の設定画面で、PCmoverはこのソフトウェアをまず新しいPCで実行するようにという指示が表示される。しかし、マシンのアップグレードを行っている場合、これは間違いであり、Laplinkの担当者もこれが誤りであることを認めている。Laplinkは、ウェブサイト上の詳しい説明に従うことを勧めている。このページには、プログラム中のリンクからもアクセスできる。

 わたしがPCmoverの設定プログラムについて非常にいらついたことの1つは、ブラウザにAskのツールバーをインストールし、ホームページとデフォルトの検索プロバイダを変更しようとすることだ。PCmoverのインストール時に、後者2つはオプションの選択時にデフォルトでオンになっており、ツールバーのインストールは、多くの人が自動的に同意する使用許諾の中に含まれている。これは、自分の設定やソフトウェアを維持することを目的とするプログラムには、有り難くないオプションだ。

Askのツールバーをインストールする

 Laplinkはこのバージョンで、価格を大きく引き下げた。同社はWindows 7専用版のPCmoverを10月1日に出荷しており、希望小売価格は29ドル95セントとなっている。また、10月22日までは、このソフトウェアをLaplinkの公式サイトから15ドルで購入することができる。この価格なら、XPを動かしている比較的新しいPC(2007年以降)を使っているユーザーになら、このソフトウェアを勧めることができる。XP ProからWindows 7 Home Premium、あるいはVista UltimateからWindows 7 Proへの移行を予定している人には、特に役に立つだろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

  • コメント(1件)
#1 anonymous   2009-10-19 10:28:44
友人は、XPからVistaにアップグレードしてから、起動もアプリケーションの動作もおそくなり、MicroSoftにだまされたとずっといってます。そういう人も7にアップグレードすると価値があるんでしょうか。
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]