Karmic Koalaベータ版試用レポート:高速になったUbuntu

文:Jason Perlow 翻訳校正:石橋啓一郎
2009-10-09 08:00:00
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 Karmic Koalaのベータ版が公開された日、Ubuntuのサーバは息も絶え絶えの状況だったが、私はなんとか最新のUbuntu 9.10 Karmic Koalaのベータ版をダウンロードし、試してみることができた。

 Jaunty JackalopeやIntrepid Ibexと比べると、Karmic Koalaの機能面での変化は、革命的というよりは漸進的なものに見えるが、多くの開発時間が費やされた分野がある。それは、性能だ。

 私はSun xVM VirtualBox 3.06を使って、vCPU 2つ、RAM 2Gバイト、仮想ディスクファイル40Gバイトの64ビット版Karmic Koalaを載せた仮想マシンを作成した。仮想ハードウェアの設定を、AMD64/AMD-Vで性能を最適化できるようにすべて調整してしまうと(これは普通のハードウェアを使う際には必要ない作業だが)、インストールは快適で素晴らしく楽しいものだった。インストールのためのアプリケーション自体が非常に洗練されており、Appleが作ったもののようにさえ見えた。切り替えには見栄えのいい効果が使われ、ハードウェアの検知も完全に自動化されていた。

 試した人ならばすぐに気づくのは、Karmic Koalaの起動が非常に高速になったことだ。VirtualBoxの仮想マシンのI/Oを改善する拡張機能をインストールしない状態でも、BIOS POSTスクリーンが表示されてから15秒以内でソフトウェアが起動し、完全にデスクトップが表示された。拡張機能をインストールすると、この時間は約10秒になった。これは控えめに表現しても、信じられないような結果だ。Windows 7やMac OS Xの起動が速いと思っている人は、Karmic Koalaを見てみるべきだ。

 Karmic KoalaのデスクトップはGNOME 2.28であり、これは最新で最高のものだ。Ubuntuでは組み込みのアプリケーションに多くの修正や改善を加えており、特にSoftware Centerはさらに使いやすくなっている。Pidginの代わりとなる新しいマルチメディアインスタントメッセンジャーEmpathyが導入されたが、Google Talkプロトコル関係でいくつかの問題があり、デフォルト設定を「use old SSL」に変え、サーバをtalk.google.comに変更してポート443を指定してやる必要があった。その他の点ではEmpathyPidginの代わりとしてよいソフトウェアだが、私が使い慣れているプラグインをすべて持っているわけではなかった。幸運なことに、Software Centerを使ってPidginを再び追加することができる。

 Karmic Koalaのドキュメント・画像作成ソフトウェアには、最新のGIMP 2.6とOpenOffice 3.1が付属している。Firefoxは最新バージョンの3.5.3だ。64ビット版のKarmic Koalaには、Firefoxも64ビット版がプレインストールされているが、これは特にFlashを始めとする、いくつかのプラグインに互換性の問題を抱えている。手動で32ビット版のFirefoxをインストールすることも検討した方がいいかもしれない。

 Karmic Koalaはいいリリースになりそうであり、最終版では私が遭遇したさまざまな細かいバグや障害がすべて解消されていることを望む。最前線にいたい人は、このベータ版を試してみるべきだ。

 読者はもうKarmic Koalaを試してみただろうか。話を聞かせて欲しい。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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