差分アップデートでダウンロード時間を短縮!--Fedora 11のDelta RPMを活用する

文:Vincent Danen(TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2009-09-14 08:00:00
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 Fedora 11では、素晴らしい新機能が利用可能になっている:それはDelta RPMを用いるアップデート機能だ。これによってDelta RPMパッケージ(.drpm)という、既存のRPMパッケージに対するバイナリ「パッチ」を適用できるようになる。つまり、変更されていないファイルを含むすべてのファイル群をダウンロードするのではなく、以前のRPMパッケージと比べて変更されているファイルのみをダウンロードできるようになったのである。

 yumのPrestoプラグインはDelta RPMをダウンロードした後、既存のRPMコンテンツと、Delta RPMに格納されている差分ファイルを元にして、完全なRPMパッケージを再構築するようになっている。そして、新たに作成されたRPMパッケージがyumによってインストールされるわけである。

 Prestoには長所と短所がある。あなたが高速インターネット接続を利用できる、あるいはローカルのミラーサーバを使用しているというのであれば、Prestoを使用する意味はないだろう。差分データをダウンロードし、CPU時間を費やしてRPMパッケージを再構築した後でインストールを行うよりも、完全なRPMパッケージをダウンロードしたほうが作業を早く終えられるはずである。

 しかし、あなたが低速のインターネット接続を利用していたり、従量制のインターネット接続サービスを利用している場合には、Prestoの長所を活かすことができるはずだ:ダウンロードするファイルの容量が小さくなるため、作業時間とコストを低減できるのである。

 Prestoの使用によって、どれだけの低減が実現できるのかは、適用するアップデートに大きく依存している。数Mバイトにもなるパッケージのうちの1つか2つのファイルのみを対象とした単独のパッチである場合、ダウンロードはあっという間に終わるだろう。一方、パッケージを構成するほとんどのファイルが変更対象となる、アプリケーションのアップグレード時のような場合、そういった変更対象となるファイルすべてをダウンロードすることになる。最近リリースされた27個のパッケージを例に挙げると、それらの容量は21Mバイトであったが、Prestoを用いることでダウンロードサイズを14Mバイトにまで、つまり、7Mバイト低減することができた。すなわち、Prestoを使用しなかった場合の容量の3分の1を低減できたことになる。

 Prestoの使い方は非常に簡単である。Prestoプラグインを搭載したyum-prestoパッケージのインストールは、以下のコマンドを実行するだけでよい。

# yum install yum-presto

 yum-prestoパッケージのインストールが完了したのであれば、何も設定を行わなくてもyumを実行するだけでPrestoが使用されるようになる。また、Prestoが不要になった場合には、以下のコマンドを実行することでyum-prestoパッケージを削除することができる。

# rpm -e yum-presto

 これで、今まで通りのyumが実行されるようになる。Prestoは、Fedora 11ではデフォルトとなっていない。しかし筆者は、Fedora 12ではデフォルトになるのではないかと考えている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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