話題のモバイル用Linux、Moblin v2.0βをネットブックで試す

加々美清忠(NEWON1)
2009-08-03 13:49:02
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IntelからLinux Foundationへ――Moblin

 5月19日(米国時間)にモバイル機器向けLinuxプラットフォーム「Moblin 2.0」のβ版の提供が開始された。Moblinは2007年からIntel主導で開発が進められてきた、ネットブックやMID、車載インフォテインメントシステムなどをターゲットとしたオープンソースプロジェクトだ。

2009年4月に運営が非営利団体のLinux Foundationに移管されたが、Ubuntuを支援するCanonicalや、SUSE開発元のNovell、日本からはミラクル・リナックスなど多くのパートナー企業が参加を表明しており、最も注目されているディストリビューションのひとつとなっている。

 そして今回リリースされたMoblin 2.0 βでは、ネットブックなど画面が小さいデバイスで最適な利用体験を提供することに焦点を当てた新しいユーザーインターフェースが実装された。

 それでは早速、そのユーザーインターフェースの使い勝手を中心に、各種設定やMoblinのウリである起動時間の短さなどを見て行こう。

(画像をクリックすると拡大します) 話題の「Moblin 2.0β」をネットブック「ASUS Eee PC 901」で試す(画像をクリックすると拡大します)

起動時間はわずか6秒

 Moblin 2.0βのインストールイメージは、moblin.orgのサイトから入手できる。サイズは約666MBで、ちょうどCD-Rに収まるサイズだ。

 テスト済みのハードウェアには、Acer Aspire OneとASUS Eee PC 901/1000H、Dell Mini 9、MSI Wind、Lenovo S10、Samsung NC10、HP Mini 1010/1120NR(有線LANのみ)が挙げられている。筆者はUSBメモリにイメージをコピーし、Eee PC 901で起動してみた。

LiveCDブート直後のインストール画面。そのままLiveCDブート、インストールなどが選択できる(画像をクリックすると拡大します) LiveCDブート直後のインストール画面。そのままLiveCDブート、インストールなどが選択できる(画像をクリックすると拡大します)

 電源を投入すると、「Boot」(そのままLive CDとして起動)と、「Install」(内部ストレージにインストール)などの選択肢が表示されたインストール画面が現れる。そのままLive CDとして起動することもできるが、後のパフォーマンス測定作業を考慮して内蔵SSDへのインストールを選択した。

 その後は、言語やインストール先、地域と簡単な質問に答えながらインストール作業を進める。悩むところは特にないが、言語で日本語を選択したときのフォントの粗さや文字化けに出くわすあたりには、荒削りな部分を感じざるをえない。最後にユーザー名とパスワードを設定して作業は完了、筆者の環境では10分弱で到達した。

メニューで「日本語」を選択する(画像をクリックすると拡大します) メニューで「日本語」を選択する(画像をクリックすると拡大します)

 その後、Eee PC 901を再起動したところ、瞬く間にデスクトップが現れた。起動に要した時間はインストール後1回目の起動で約40秒、2回目の起動で約6秒と、かなり速い。

 もちろん、サスペンドやレジュームなどのスナップショット保存形式ではなく、コールドブートによる起動だ。情報によれば、この速度を実現するために、カーネルやInit、X Window Systemなどで様々なチューニングが施されているとのこと。Moblinは高速な起動が要求される車載インフォテインメントシステムをターゲットにしているため、Intelはこれを2秒に短縮すべく開発を進めているとの話だ。

インストール直後の最初のデスクトップ画面「m_zone」。ホーム画面の役割を果たすパネルだ(画像をクリックすると拡大します) インストール直後の最初のデスクトップ画面「m_zone」。ホーム画面の役割を果たすパネルだ(画像をクリックすると拡大します)

もう1つの目玉「Clutterグラフィックス技術」

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