Firefox OSという夢--Google Chrome OSが目指す世界にあるべきもの

文:Erik Sherman(Special to BNET.com) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2009-07-22 08:00:00
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 「Google Chrome OS」が開発されることで、実際にどれほど大きなインパクトが生み出されるのかについては、意見の分かれるところである。筆者自身は懐疑的な見方をしているが、同僚のMichael Hickinsは意見を異にしている(2人の意見はよく真っ向からぶつかり合う)。とは言うものの、白か黒かという二者択一的な考え方にとらわれていると、より興味深い可能性を見過ごしてしまう。それはFirefoxベースのOSというものだ。

 まずはGoogleの計画に目を向けてみよう。Linuxの上に直接Chromeを乗せることで、Webリソースに大きく依存した軽量OS(おそらく、アプリケーションとしてはGoogle Apps、拡張ストレージとしてはGDriveが用いられることになり、ゆくゆくは電子グリーティングカードを仮想世界の友人に送るためのGCardsなどというものも用いられるようになるのだろう)を作り上げることになる。「Google Chrome」というブラウザのリリースから1年も経っておらず、Google Chrome OSのリリースが2010年であるということを考えると、何らかのものをゼロから開発するだけの時間的余裕はなさそうである。このため筆者は、Chrome OSが完全なバージョンのLinux(すなわち既存ハードウェアのサポートやファイルシステム管理を始めとする、OSが行うべきありとあらゆる作業をこなす)に対してブラウザインターフェースを搭載したようなものになると予想している。(また、Chrome OSがLinuxに大きく依存しているということで、Googleはハードウェアベンダーからライセンス料を徴収しようと考えていない理由を説明できるかもしれない。筆者が約1年前にAndroidに関する記事で書いたことと同じであるが、Chrome OSもGoogleにとっては広告を配信する潜在的な手段をコントロールするための方法である(関連英文記事)ように思われるのだ)。

 しかし、数日前にも書いたように、Chromeはそれほど高い人気を誇る製品にはなっていないのだ(関連英文記事)。調査によって異なるとはいうものの、ウェブブラウザ市場におけるChromeのシェアはおよそ1%から、2%弱程度にしか達していない。これは見方によっては軽視できない数字である一方、世の中の大きな関心を集めているとは言い難い数字でもあるのである。

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