CentOSにひと味違った仮想化ソフト「OpenVZ」をインストールする

文:Vincent Danen(TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2009-04-27 08:00:00
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 本記事では、OpenVZをCentOSにインストールする方法を説明する。OpenVZはOSレベルで仮想化を行うソフトウェアであり、個々のプロセスを完全に隔離できるようになっているため、さまざまな処理を細分化し、隔離することでセキュリティを向上させ、リソースの利用を厳格にコントロールすることが可能になっている。

 Linux向けの仮想化製品は数多く存在している。そういった製品は無償のものや有償のもの、そして基本的なものから業務での使用に耐えられるものまでさまざまである。そしてたいていの製品は、Linuxホスト上でどのようなOSでも稼働させることが可能となっているのだ。

 他の製品とはひと味違う仮想化製品にOpenVZがある。OpenVZはマシン、すなわちハードウェアレベルで仮想化を行うその他の製品とは異なり、OSレベルで仮想化を行うようになっているため、Linux上でLinuxを稼働させることしかできない。つまりOpenVZは本質的に、個々のプロセスを完全に隔離する仕組みを持った、LinuxのchrootやBSDのjailシステムの高級版であり、これによってさまざまな処理を細分化し、隔離することでセキュリティを向上させ、リソースの利用を厳格にコントロールすることが可能になっている。OpenVZでは、こういった「仮想マシン」のことをコンテナや仮想プライベートサーバ(VPS)、仮想環境(VE)と呼んでいる。

 この結果、VMwareやXenのような完全な仮想化製品と比べると、OpenVZは必要とするシステムリソースがはるかに少なくて済むようになっている。

 OpenVZのインストールは極めてシンプルである。これには、仮想化サポートを提供する専用のカーネルが必要となるが、それはOpenVZプロジェクトから容易に入手することができる。こういったカーネルはRHEL4やRHEL5を対象としたものであるものの、CentOSでも動作する。また、Linux標準カーネル(upstreamカーネル)に対してもそれほど遅れを取ることなく対応がなされている。

 まず最初に、yumがリポジトリを認識できるよう、OpenVZのリポジトリ管理ファイルをダウンロードした後、そのリポジトリのGPG署名鍵をインポートする。

 この実行は以下のように行う。

# cd /etc/yum.repos.d/

# curl -OL http://download.openvz.org/openvz.repo

# rpm --import http://download.openvz.org/RPM-GPG-Key-OpenVZ

# yum update

 最後のコマンドにより、OpenVZのリポジトリに関するリポジトリのメタデータがダウンロードされる。デフォルトでは、RHEL5とユーティリティのリポジトリのみが有効化されるようになっている。それよりも新しいカーネルで試してみたいのであれば、他のリポジトリを有効化することもできる。なお、CentOS 5を使う際には、RHEL5のリポジトリを使用する必要がある。

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