標準カーネル統合間近!TOMOYO Linuxの足跡:第1回--コミュニティの熱い力

富永恭子(ロビンソン)
2009-03-16 11:30:00
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 吉岡氏のブログ「ユメのチカラ」の2008年8月28日付けエントリ「TOMOYO Linuxについて」には、そのときに撮影された映像が掲載されている。

 それはNTTデータの社内をも動かし、もはやメインライン化は必然の流れとなった。

 プロジェクトにR&DでのセキュアOS開発のミッションを与えた本人でもあるNTTデータ 常務執行役員 CTOの山田伸一氏は、当時のTOMOYOの方向転換について、次のように語っている。

NTTデータ 常務執行役員 CTO 山田伸一氏 NTTデータ 常務執行役員 CTO 山田伸一氏

 「最初に背中を押してくれたのはソニーの上田さんだった。2年前、有楽町線の電車の中で偶然、私の隣の席に座った上田さんに、TOMOYO Linuxの活動にアドバイスしていただけるよう相談したことがきっかけだった。一方で、組み込みの世界でもセキュアOSに対して興味を持ってはいるのだが、やはりメインラインに入らないと安心して使えないという意見がほとんどだということも知った。そのため、当社がビジネスの面で拡大を目指す意味でも、メインラインは大きな目標となった」

 CE Linux ForumとYLUGに「激励」されたTOMOYO Linuxは、ただちにメインライン化を目指し、活動を開始した。4月には、カリフォルニアで開催された組み込みLinuxの国際会議ELC(Embedded Linux Conference)2007での講演で海外デビューを果たし、さらに6月には、Linux開発者の憧れであるOLS(Ottawa Linux Symposium)2007でBOFを行った。

 同時に、投稿するための準備として、これまで独自のものであった実装内容をLinux2.6標準のセキュリティ強化フレームワークであるLSM(Linux Security Module)に対応する内容に修正したバージョンを開発。6月にLSM版「TOMOYO Linux 2.0」としてリリースしている。

 こうして、TOMOYO Linuxのメインラインへの挑戦が始まった。――

OLS(Ottawa Linux Symposium)2007でのTOMOYOチーム OLS(Ottawa Linux Symposium)2007でのTOMOYOチーム

 (第2回「標準カーネル統合間近!TOMOYO Linuxの足跡:第2回--押し寄せる危機の連続」へつづく)

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