パフォーマンステスト:Windows 7(ビルド7048) vs. Windows 7(ベータ1) vs. Windows Vista vs. Windows XP

文:Adrian Kingsley-Hughes(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2009-03-18 08:00:00
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 流出したWindows 7(ビルド7048)のパフォーマンスは、そのベータ1版(ビルド7000)やWindows Vista SP1、Windows XP SP3と比べてどうなのだろうか?筆者の元に寄せられている読者の声から判断すると、この疑問に対する答えを求める声は多いようである。そこで、そういった声に応えて、パフォーマンステストを行うことにした。

注意:本論に入る前に、明確にしておくべき点が1つある。それは、今回のテストに用いたWindows 7(ビルド7000とビルド7048)がベータ版であり、一般的にベータ版というものは、パフォーマンスよりも安定性を重視したものとなっているという点である。とは言うものの、ベータ版のパフォーマンスから、製品版のWindows 7がどのようなものになるのかを推し量ることもできるはずである。

備考:筆者は、Windows 7のベンチマークテストについて過去数回、Microsoftにフィードバックを行っている。ただ、現時点において同社は、パフォーマンステストについてコメントする用意が整っていないとのことである。

 本記事では、Windows 7とWindows Vista、Windows XPという3種類のOSに対して一連の合成ベンチマークテストを実施し、その結果を公表するのではなく(パフォーマンステストの結果が本当に問題となるのはRC版やRTM版のみであり、Microsoftもベータ版に対してこのようなテストを行ってほしくないと考えているはずだ)、こういったOS上で一連の現実的なタスクを実施し、どのOSがトップになるのかを見てみることにした。

 ではまず、テスト環境とテスト内容について説明しよう。

テスト環境

 テストマシンとして2台のデスクトップPCを使用した。

  • CPUはAMD Phenom 9700(2.4GHz)、ビデオカードはATIのRadeon 3850、RAM容量は4Gバイト
  • CPUはIntel Pentium Dual Core E2200(2.2GHz)、ビデオカードはNVIDIAのGeForce 8400 GS、RAM容量は1Gバイト

テスト内容

 今回、全部で31種類のテストを行っている。ほとんどのテストについては、見出しを見るだけでその内容を理解できるはずだ。

  1. OSのインストール--OSのインストールに要した時間
  2. 起動--デスクトップが利用可能となるまでにかかった起動時間の平均
  3. シャットダウン--シャットダウンに要した時間の平均
  4. ファイル(100Mバイト)の移動--100MバイトのJPEGファイルをハードドライブ間で移動させる
  5. 複数ファイル(合計2.5Gバイト)の移動--合計サイズが2.5Gバイトとなる、さまざまなサイズ(1Mバイトから100Mバイトまで)のファイルをハードドライブ間で移動させる
  6. ファイル(100Mバイト)のネットワーク転送--100MバイトのJPEGファイルをテストマシンからNASデバイスへと転送する
  7. 複数ファイル(合計2.5Gバイト)のネットワーク転送--合計サイズが2.5Gバイトとなる、さまざまなサイズ(1Mバイトから100Mバイトまで)のファイルをテストマシンからNASデバイスへと転送する
  8. 負荷をかけた状態でのファイル(100Mバイト)の移動--DVDを.ISO形式のファイルへとリッピングしながら、100MバイトのJPEGファイルをハードドライブ間で移動させる
  9. 負荷をかけた状態での複数ファイル(合計2.5Gバイト)の移動--DVDを.ISO形式のファイルへとリッピングしながら、合計サイズが2.5Gバイトとなる、さまざまなサイズ(1Mバイトから100Mバイトまで)のファイルをハードドライブ間で移動させる
  10. 負荷をかけた状態でのファイル(100Mバイト)のネットワーク転送--DVDを.ISO形式のファイルへとリッピングしながら、100MバイトのJPEGファイルをテストマシンからNASデバイスへと転送する
  11. 負荷をかけた状態での複数ファイル(合計2.5Gバイト)のネットワーク転送--DVDを.ISO形式のファイルへとリッピングしながら、合計サイズが2.5Gバイトとなる、さまざまなサイズ(1Mバイトから100Mバイトまで)のファイルをテストマシンからNASデバイスへと転送する
  12. ファイル(100Mバイト)の圧縮--組み込みのZIP圧縮機能を用いて行う
  13. ファイル(1Gバイト)の圧縮--組み込みのZIP圧縮機能を用いて行う
  14. ファイル(100Mバイト)の展開--組み込みのZIP展開機能を用いて行う
  15. ファイル(1Gバイト)の展開--組み込みのZIP展開機能を用いて行う
  16. 負荷をかけた状態でのファイル(100Mバイト)の圧縮--DVDを.ISO形式のファイルへとリッピングしながら、組み込みのZIP圧縮機能を用いて行う
  17. 負荷をかけた状態でのファイル(1Gバイト)の圧縮--DVDを.ISO形式のファイルへとリッピングしながら、組み込みのZIP圧縮機能を用いて行う
  18. 負荷をかけた状態でのファイル(100Mバイト)の展開--DVDを.ISO形式のファイルへとリッピングしながら、組み込みのZIP展開機能を用いて行う
  19. 負荷をかけた状態でのファイル(1Gバイト)の展開--DVDを.ISO形式のファイルへとリッピングしながら、組み込みのZIP展開機能を用いて行う
  20. Office 2007のインストール--DVDからUltimateバージョンをインストールする
  21. Wordで文書(10ページ)を開く--テキストのみ
  22. Wordで文書(100ページ)を開く--テキストと画像
  23. Excelで簡単なブックを開く--基本的なフォーマット
  24. Excelで複雑なブックを開く--式やグラフが含まれている
  25. DVDを焼く--CDBurnerXPを用いてWindows 7のベータ1版のISOイメージをDVDに焼く
  26. PDFファイル(10ページ)を開く--テキストのみが含まれたファイルを、最新のAdobe Reader 8を使用して開く
  27. PDFファイル(100ページ)を開く--テキストと画像が含まれたファイルを、最新のAdobe Reader 8を使用して開く
  28. ゲーム(Far Cry 2)を用いたベンチマークテスト
  29. ゲーム(Call of Duty 5)を用いたベンチマークテスト
  30. ゲーム(Left 4 Dead)を用いたベンチマークテスト
  31. ゲーム(Crysis Warhead)を用いたベンチマークテスト

 こういった一連のテストでは、Windows XP SP3(32ビット版)とWindows Vista SP1(32ビット版)、Windows 7のビルド7000(32ビット版および64ビット版)とビルド7048(64ビット版)を比較している。各テストのスコアはシンプルだ。1〜5の数字がそのまま順位を表している。このため今回のテストにおける栄冠は、各テストのスコアを合計した値が最も小さなOSの頭上に輝くということになる。

 では、テスト結果を発表しよう。

テスト結果

 以下が、それぞれのテスト環境における結果である。

※クリックすると図が拡大されます
※クリックすると図が拡大されます

では、上記の結果からどのような結論が導き出せるのだろうか?

結論

 結果が、テストによってまちまちであるということは明らかである。その理由として、Windows 7はまだ発展途上であり(現実的に見た場合、一段落するのはローンチから9〜12カ月過ぎた頃になるだろう)、ドライバもできたばかりであるという事実を挙げることができるだろう。とは言うものの、以下の4つの傾向が明らかになっている。

  • 全体的に見た場合、Windows 7はVistaやXPよりも優れている。
  • Windows 7の開発が進むとともに、そのパフォーマンスは向上している(このことは、少なくとも64ビット版については当てはまっている)。
  • 高性能のシステムでは、Windows 7の64ビット版が勝者となった。
  • あまり性能が高くないシステムでは、Windows 7の32ビット版が勝者となった。

 RC版がリリースされた暁には、Windows 7の32ビット版と64ビット版が従来のWindowsと比べてどの程度優れたものとなっているのかを目の当たりにすることができるだろう。RC版のリリースが楽しみだ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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