Windowsのベータテスターが知っておくべき5つのこと

文:Ed Bott(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2009-03-09 08:00:00
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#2:Windowsの設計は数々の妥協の上に成り立っている

 私が耳にしてきた数多くの不満を煎じ詰めると「うーん、私だったらそのような機能設計にはしなかっただろう」というものになる。確かにそうかもしれない。しかし、多くの人々が使用する製品を開発する際には、何らかの最大公約数を導き出さなければならないのだ。そして2008年2月の投稿(英文)でも書いたように、正しい答えが存在しない場合もしばしばある。あなたが行う意志決定は、それがどのようなものであったとしても、それなりの数の人々によって嘲笑されることになるのだ。

 また、Microsoftは機能の削除を絶対に行うべきではなく、昔からのユーザーが5年前や10年前、あるいは20年前に学んだ操作方法を使えるようにしておくべきだというフィードバックも、私は数多く耳にしている。実際に私は、Windows 3.1に搭載されていた旧式のファイルマネージャをWindows 7にも含めるべきだと主張している人に出くわしたことがある。いっさいの機能を削除せず、1991年以来の1ダースほどにもなる古臭いインターフェースから選択できるようにすることで、Windowsのコードがどれだけ複雑になり、肥大化するか想像できるだろうか?しかし、これこそが先の主張から導き出される論理的な帰結なのだ。

 ものごとは進化していくのだ。古い機能は消え去り、新しい機能がそれに取って代わっていく。この流れを受け入れなければならない。新しい機能を実装するにあたり、Microsoftが選択した方法よりも優れた方法があると思うのであれば、それをブログに投稿して欲しい。ただし理性的な投稿を心がけて欲しい。読ませたい相手はエンジニアであるということを忘れてはいけないのだ。単に「XYZという機能は使いものにならない」と書くだけでは、彼らの心を捉えることなどできないだろう。

#3:優れたバグレポートを記述することは難しい

 バグレポートが「再現不能」として対応完了扱いにされたと嘆いているテスターには同情する。しかしそれが現実なのだ。そのバグが容易に再現できるのであれば、Windowsをビルドするたびに実行される数多くの自動化されたテストサイクルのいずれかで捕捉されていたはずである。本当にややこしいバグは、あまり一般的でないハードウェアとソフトウェアの組み合わせで、特殊な条件が満足された時に引き起こされるのだ。

 実際のところ、テクニカルベータテスターから送られてくるバグレポートの調査を行うデベロッパーと話をすれば、私が感じたように、こういった作業の実りの薄さを実感できるはずだ。ほとんどの内容は重複しており、大部分は単に新機能のリクエストであったり、既存機能の変更リクエストになっているのだ。それが「対応せず」や「仕様である」として対応完了扱いになったということは、そういったリクエストについては過去に検討済みであり、現在の状態が最適であると判断されるだけの数多くの理由(予算や互換性、機能低下のリスク、データの矛盾)があるということなのだ。

  • コメント(2件)
#1 anonymous   2009-04-21 14:31:04
かなり致命的なバグを「仕様」と言い張る姿勢を正さない限り、まともなレポートを送る気にはなりませんな。
#2 anonymous   2009-06-14 14:02:17
“読ませたい相手はエンジニアであるということを忘れてはいけないのだ。”

筆者はもっと前に忘れてはいけない事を忘れているように思う。

それは“使う人の大多数はエンジニアでは無い事を忘れてはいけないのだ。”という事。

開発している人は確かにエンジニアである事は紛れも無い事実である。

しかし、最終完成品を使う人はエンジニアに限らず、
コンシューマ層である初心者も含まれている事をどこかに置き去りにしたかのような文章に感じた。

そして、大多数の人が残念ながらエンジニアのようなパワーユーザーではなく、
「これからパソコンを始めるんだぁ。」のような超初心者も含むコンシューマ層なのである。

多くのテスターやエンジニアはこのコンシューマ層に対してサービスを提供すべくベータ版やRC版でテストを繰り返し、
そしてその中で培ったノウハウやスキルをもってお客様に製品やサービスを提供する事を仕事にしている。

当然テスト中に使いづらい点やバグがあれば提供するお客様に対して同じ気持ちにさせないよう改善して欲しいと思うのは当然であり、
エンジニアが使いづらいのであれば、お客様はもっと使いづらいものである事は間違い無い。

ましてコメント#1さんが書いたように“かなり致命的なバグを「仕様」と言い張る”のは論外である。

今回導入されたテレメトリーデータだけでフィードバックが完了している、と言うなら当然テスター、エンジニアは爆発するのは必至。

テレメトリーはあくまでクラッシュした時のデータを送るのであって、
明らかに動作にバクがあるアプリケーションでも正常に動作しているかのような振る舞いをしているのであれば、
このバグはフィードバックされないのは通常の動作であり、いちゃもんつけたくなる気持ちも分かる。

“計画しているはずの変更に関する情報提供が十分でないことに不満を抱いている。”
何らかの形できちんと情報提供さえされていればこのような不満は抱かない筈。
十分情報提供されていない事に不満を抱くのはもっともな話である。

勿論全てを直せと言うのは人間がやっている事なので限界があるが、
明らかに「仕様」上と一致しない動作をしているなら開発者の責任として受け止めるべきである。

多数の環境だから、開発側で再現されないから・・・
と言っても、テスターがテストしている環境では間違いなくバグが出ている事に間違いは無い。

“ほとんどのベータテスターは最低だ”ではない。
フィードバックを強いられたものを提供した、又は情報を提供していない開発者が“最低”なのである。

それこそベータテスト中であるから既知されているバグの項目を箇条書きで構わないのだから
ベータ版、RC版がリリースされている言語で情報開示をすべきである。

テスターは殆どがエンジニアだからKBのように詳細まで必要は無いのである。

本文随所にエンジニア向けと言う事が多く出てきているが、初心者でも使えるものを提供しないのはおかしな話である。

もしコンシューマ層、プロシューマ層と分けるのであれば、以前のように9x系、NT系に分けて開発を進めるべきだし、
クライアントを操作するのはエンジニアでは無い訳で、それこそ“超”初心者でも使えるものでない限り
企業へも導入させるのはエンジニアとして無責任極まりない。


提供されるヘルプやドキュメント群も「~のCDを入れてください。」と言われてもCDトレイの開け方が分からない人は0では無い。

極論を言えば・・・
「フロッピーディスクを入れて下さい。」→「フロッピーディスクって何ですか?」
「マウスをクリックしてください。」→「マウスって何ですか?、クリックって何ですか?」
これでは埒が明きません。

半端なOSやアプリケーションを作った結果、このようなしわ寄せの全てがエンジニアに降りかかってくる事を肝に銘じて開発を進めて欲しいと切に願う。

この文章を読んで筆者はどう思ったか大変興味深いものである。

w/b : DJ-Dreams
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