Windowsのベータテスターが知っておくべき5つのこと

文:Ed Bott(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2009-03-09 08:00:00
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#1:変更は色々となされている

 Thurrott氏は次のように書いている。「ここでの本当の問題は、Windows 7の搭載機能がベータリリースの『ずっと前』に凍結されているという点にある。このため、あの投稿において[Sinofsky氏が]議論しているフィードバックというものの99%は実際のところ、バグを発見するために行うテストに関することなのだ(残りの1%はテスターの関心事に耳を傾けるということであるものの、そういった関心事を却下する理由も数多くあるのだ)」

 では、こういったことが問題になるのだろうか?Windowsの歴史を振り返った場合、最も問題を抱えていた2つのリリースが最も長いベータ期間を有していたということは、偶然ではないと私は考えている。私がWindows 95のプリベータ版をテストしていたのは、リリースの2年近く前、つまり1993年のことである。また、最終的にWindows VistaとなったLonghornの初のアルファリリースは、2003年11月に開催されたProfessional Developers Conference(PDC)の場で配布された。これはVistaが出荷される3年近くも前の話である。

 ベータ版がリリースされる頃には、ほとんどの搭載機能を凍結しておくべきなのだ。そうすることで品質の改善やパフォーマンスの向上に注力できるというわけだ。

 MicrosoftがWindows 7の搭載機能を決定するにあたって、フィードバックに耳を傾けず、忠誠心を持ったほとんどの顧客を無視したという不満を聞くと、私は「ちょっと待って欲しい」と言いたくなる。2006年の11月以来、MicrosoftはWindowsの設計上の意志決定にあたって、さまざまな意見を吸収してきているのだ。こういったフィードバックは以下のようなルートで行われている。

  • ブログへの投稿、レビュー、ニューズグループへの投稿、過去に公表されたVistaに関する批評といったものすべて
  • Microsoftやそのパートナーへのサポートコール
  • PCメーカーやソフトウェアデベロッパーからのリクエスト
  • テレメトリー(遠隔測定)データ(クラッシュレポートは実際に担当者のところに送り届けられているのだ)
  • フィールドリサーチとユーザビリティテスト
  • オピニオンリーダー(数年にわたってMicrosoftに直接、あるいは電話で何度もフィードバックを行ったThurrott氏や私といった人々を含む)とのインタビュー(彼らがノートを取っていなかったとでも思っているのだろうか?)

 Microsoftは、こういった数多くのフィードバックに耳を傾けてきているのだ。そして、これ以上フィードバックを受け付けたとしても、必ずしも優れた製品が生み出されるわけではないというレベルに達しているのである。

  • コメント(2件)
#1 anonymous   2009-04-21 14:31:04
かなり致命的なバグを「仕様」と言い張る姿勢を正さない限り、まともなレポートを送る気にはなりませんな。
#2 anonymous   2009-06-14 14:02:17
“読ませたい相手はエンジニアであるということを忘れてはいけないのだ。”

筆者はもっと前に忘れてはいけない事を忘れているように思う。

それは“使う人の大多数はエンジニアでは無い事を忘れてはいけないのだ。”という事。

開発している人は確かにエンジニアである事は紛れも無い事実である。

しかし、最終完成品を使う人はエンジニアに限らず、
コンシューマ層である初心者も含まれている事をどこかに置き去りにしたかのような文章に感じた。

そして、大多数の人が残念ながらエンジニアのようなパワーユーザーではなく、
「これからパソコンを始めるんだぁ。」のような超初心者も含むコンシューマ層なのである。

多くのテスターやエンジニアはこのコンシューマ層に対してサービスを提供すべくベータ版やRC版でテストを繰り返し、
そしてその中で培ったノウハウやスキルをもってお客様に製品やサービスを提供する事を仕事にしている。

当然テスト中に使いづらい点やバグがあれば提供するお客様に対して同じ気持ちにさせないよう改善して欲しいと思うのは当然であり、
エンジニアが使いづらいのであれば、お客様はもっと使いづらいものである事は間違い無い。

ましてコメント#1さんが書いたように“かなり致命的なバグを「仕様」と言い張る”のは論外である。

今回導入されたテレメトリーデータだけでフィードバックが完了している、と言うなら当然テスター、エンジニアは爆発するのは必至。

テレメトリーはあくまでクラッシュした時のデータを送るのであって、
明らかに動作にバクがあるアプリケーションでも正常に動作しているかのような振る舞いをしているのであれば、
このバグはフィードバックされないのは通常の動作であり、いちゃもんつけたくなる気持ちも分かる。

“計画しているはずの変更に関する情報提供が十分でないことに不満を抱いている。”
何らかの形できちんと情報提供さえされていればこのような不満は抱かない筈。
十分情報提供されていない事に不満を抱くのはもっともな話である。

勿論全てを直せと言うのは人間がやっている事なので限界があるが、
明らかに「仕様」上と一致しない動作をしているなら開発者の責任として受け止めるべきである。

多数の環境だから、開発側で再現されないから・・・
と言っても、テスターがテストしている環境では間違いなくバグが出ている事に間違いは無い。

“ほとんどのベータテスターは最低だ”ではない。
フィードバックを強いられたものを提供した、又は情報を提供していない開発者が“最低”なのである。

それこそベータテスト中であるから既知されているバグの項目を箇条書きで構わないのだから
ベータ版、RC版がリリースされている言語で情報開示をすべきである。

テスターは殆どがエンジニアだからKBのように詳細まで必要は無いのである。

本文随所にエンジニア向けと言う事が多く出てきているが、初心者でも使えるものを提供しないのはおかしな話である。

もしコンシューマ層、プロシューマ層と分けるのであれば、以前のように9x系、NT系に分けて開発を進めるべきだし、
クライアントを操作するのはエンジニアでは無い訳で、それこそ“超”初心者でも使えるものでない限り
企業へも導入させるのはエンジニアとして無責任極まりない。


提供されるヘルプやドキュメント群も「~のCDを入れてください。」と言われてもCDトレイの開け方が分からない人は0では無い。

極論を言えば・・・
「フロッピーディスクを入れて下さい。」→「フロッピーディスクって何ですか?」
「マウスをクリックしてください。」→「マウスって何ですか?、クリックって何ですか?」
これでは埒が明きません。

半端なOSやアプリケーションを作った結果、このようなしわ寄せの全てがエンジニアに降りかかってくる事を肝に銘じて開発を進めて欲しいと切に願う。

この文章を読んで筆者はどう思ったか大変興味深いものである。

w/b : DJ-Dreams
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