Windowsのベータテスターが知っておくべき5つのこと

文:Ed Bott(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2009-03-09 08:00:00
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 先ごろ、私の同僚であるMary Jo Foley氏は、招待者のみに限定されているWindows 7のテクニカルベータテストコミュニティから出ている不満について書き記している(英文)。

 このところWindows 7テスターの多くは、彼らのフィードバックに基づいてMicrosoftが計画しているはずの変更に関する情報提供が十分でないことに不満を抱いている。

 Paul Thurrott's SuperSite for WindowsのThurrott氏は2月25日のブログ投稿(英文)において、MicrosoftはほとんどのテクニカルベータテスターやパブリックベータテスターがWindows 7のベータリリースを手していない段階で、同OSの搭載機能を凍結していたのではないかという疑問を投げかけている。私も同じことを考えていた(英文)。

 こういった意見はEngineering Windows 7ブログのSteven Sinofsky氏による長文の投稿(英語)に応えたものである。同氏は4700ワード以上にも及ぶその投稿において、フィードバックプロセスがどのように機能するのかについて解説している。ほとんどの人々は斜め読みで終わらせているかもしれないが、これは始めから終わりまで熟読すべき価値のある投稿なのである。

 私は正直なところ、こういった不満を述べている人々に共感することができずにいる。というのも、私はWindows 7の現時点での開発手法を心から支持しており、フィードバックプロセスを身近なものに感じているからである。私が見たところ、Microsoftは、特権を与えられたエリートとして扱われなくなったという現実を嘆く多くの人々から非難されているのだ。

 私は、WinPatrolのデベロッパーであり、Microsoft MVPであるBill Pytlovany氏による、この件についての物議を醸しそうな投稿(英文)を読むまで、騒動全体を無視することに決めていた。

ほとんどのベータテスターは最低だ

 デベロッパーの立場から言わせてもらうと、最近のベータテスターは変質してしまっている。役に立つバグ情報を実際に報告してくる人々は、ごくわずかしかいないのだ。ほとんどの人々は、アーリーアドプターになるためだけにベータ版をダウンロードしている。デベロッパーから見た場合、ユーザーがベータ版の取扱説明書どころか、リリースノートや互換性リストにでも目を通してくれれば有り難いと思わなければならない状態となっているのである。世の中にはさまざまな構成のマシンが存在しているため、残念なことに世界的規模でベータテストを展開しなければ、新しいソフトウェアに潜むある種のバグを見つけ出すことはできないのだ。

 Pytlovany氏の主張がベータテスターに歓迎されることはないだろうが、その主張は核心を突いている。私はMary Jo Foley氏が言及している類の不満や、会員限定のWindows 7テクニカルベータのニューズグループにいる人々の不満を数多く目にしてきた。これについての私の考えは、Windowsのような複雑な製品の開発に関与するということの基本的な意義を、多くのベータテスターは改めて見つめ直す必要があるというものだ。

 そういった考えから、Windows 7のベータテスター全員が知っておくべき5つのことを以下に挙げている。

  • コメント(2件)
#1 anonymous   2009-04-21 14:31:04
かなり致命的なバグを「仕様」と言い張る姿勢を正さない限り、まともなレポートを送る気にはなりませんな。
#2 anonymous   2009-06-14 14:02:17
“読ませたい相手はエンジニアであるということを忘れてはいけないのだ。”

筆者はもっと前に忘れてはいけない事を忘れているように思う。

それは“使う人の大多数はエンジニアでは無い事を忘れてはいけないのだ。”という事。

開発している人は確かにエンジニアである事は紛れも無い事実である。

しかし、最終完成品を使う人はエンジニアに限らず、
コンシューマ層である初心者も含まれている事をどこかに置き去りにしたかのような文章に感じた。

そして、大多数の人が残念ながらエンジニアのようなパワーユーザーではなく、
「これからパソコンを始めるんだぁ。」のような超初心者も含むコンシューマ層なのである。

多くのテスターやエンジニアはこのコンシューマ層に対してサービスを提供すべくベータ版やRC版でテストを繰り返し、
そしてその中で培ったノウハウやスキルをもってお客様に製品やサービスを提供する事を仕事にしている。

当然テスト中に使いづらい点やバグがあれば提供するお客様に対して同じ気持ちにさせないよう改善して欲しいと思うのは当然であり、
エンジニアが使いづらいのであれば、お客様はもっと使いづらいものである事は間違い無い。

ましてコメント#1さんが書いたように“かなり致命的なバグを「仕様」と言い張る”のは論外である。

今回導入されたテレメトリーデータだけでフィードバックが完了している、と言うなら当然テスター、エンジニアは爆発するのは必至。

テレメトリーはあくまでクラッシュした時のデータを送るのであって、
明らかに動作にバクがあるアプリケーションでも正常に動作しているかのような振る舞いをしているのであれば、
このバグはフィードバックされないのは通常の動作であり、いちゃもんつけたくなる気持ちも分かる。

“計画しているはずの変更に関する情報提供が十分でないことに不満を抱いている。”
何らかの形できちんと情報提供さえされていればこのような不満は抱かない筈。
十分情報提供されていない事に不満を抱くのはもっともな話である。

勿論全てを直せと言うのは人間がやっている事なので限界があるが、
明らかに「仕様」上と一致しない動作をしているなら開発者の責任として受け止めるべきである。

多数の環境だから、開発側で再現されないから・・・
と言っても、テスターがテストしている環境では間違いなくバグが出ている事に間違いは無い。

“ほとんどのベータテスターは最低だ”ではない。
フィードバックを強いられたものを提供した、又は情報を提供していない開発者が“最低”なのである。

それこそベータテスト中であるから既知されているバグの項目を箇条書きで構わないのだから
ベータ版、RC版がリリースされている言語で情報開示をすべきである。

テスターは殆どがエンジニアだからKBのように詳細まで必要は無いのである。

本文随所にエンジニア向けと言う事が多く出てきているが、初心者でも使えるものを提供しないのはおかしな話である。

もしコンシューマ層、プロシューマ層と分けるのであれば、以前のように9x系、NT系に分けて開発を進めるべきだし、
クライアントを操作するのはエンジニアでは無い訳で、それこそ“超”初心者でも使えるものでない限り
企業へも導入させるのはエンジニアとして無責任極まりない。


提供されるヘルプやドキュメント群も「~のCDを入れてください。」と言われてもCDトレイの開け方が分からない人は0では無い。

極論を言えば・・・
「フロッピーディスクを入れて下さい。」→「フロッピーディスクって何ですか?」
「マウスをクリックしてください。」→「マウスって何ですか?、クリックって何ですか?」
これでは埒が明きません。

半端なOSやアプリケーションを作った結果、このようなしわ寄せの全てがエンジニアに降りかかってくる事を肝に銘じて開発を進めて欲しいと切に願う。

この文章を読んで筆者はどう思ったか大変興味深いものである。

w/b : DJ-Dreams
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