2009年のLinuxとオープンソース、予想10選

文:Jack Wallen(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2009-01-27 08:00:00
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#3:プリインストール

 Linuxのプリインストールが一般的であった時代もあったが、現在はそうではなくなっている。それは私も承知している。しかし今回、HPが「Linuxをプリインストールする陣営」に参加するという、今後のオープンソースOSにとって明るいニュースを発表している。また、ネットブックの売上も伸び続けているため、プリインストールされたLinuxの売上も改善を見せ始めており、通年で見てもその傾向は続くであろう。これは、Wal-Martが、LinuxのプリインストールされたデスクトップPCを、そうとは知らない顧客に販売した時のような一時的な現象にはならないだろう。今回は、Linux OSを搭載したネットブックが、人々の目的に最も適したものとして購入され続けるということになるはずだ。また、Canonical(Ubuntuの開発とサポートを行っている)はAMDと協力し、ARMプロセッサ(ネットブックで一般的に搭載されているプロセッサ)に最適なUbuntuのバージョンを開発中だ--これにはMicrosoftも目が離せないだろう。

#4:brtfs

 brtfsとは、耐障害性や障害復旧、管理を重視し、コピーオンライト方式を採用した新しいファイルシステムのことである。このファイルシステムは、Linuxの他のファイルシステムに欠けているもの、すなわちより規模の大きなエンタープライズにも対応できるだけのスケーラビリティをもたらしてくれるのだ。米国時間2009年1月12日にこのファイルシステムのバージョン0.17がリリースされた。このことは、大規模なエンタープライズでの使用に耐えられるカーネルを採用したディストリビューションが、2009年末までに出荷される可能性もあるということを意味しているのだ。これは大きなニュースである。Linuxの前に立ちはだかっていた、エンタープライズによる採用を阻む最も大きな障害を克服するためのツールがついに手に入るということなのだ。

#5:OpenGLの大衆化

 この実現には時間がかかった。2008年には、NVIDIAがFLOSSライセンスのOpenGLであるOpenGL 3.0ドライバをリリースした。しかしMesaはそうしなかった。とは言うものの、Mesaは再びOpenGL 3.0互換製品の開発に取り組んでいる。私は、他のチップメーカーもこの流れに加わっていくものと確信している。これにより、LinuxコミュニティにおいてOpenGLがプロプライエタリなソースからもフリーなソースからも利用できるようになる。また、Compiz Fusionを始めとする3Dデスクトップのインストールも格段に容易になるだろう。あなたは、インストールしただけですぐに使えるCompiz Fusionというものを想像できるだろうか?こういったことに加えて、最新のビデオテクノロジがLinuxから容易に利用できるようにもなるはずである。さらに、GEM(Graphics Execution Manager)とKMS(Kernel Mode Setting)を用いることでビデオサブシステムをカーネルレベルに移すという新たな動きもある。

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