Windows 7で改善されるVistaの6つの弱点

文:Ed Bott(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2009-01-14 08:00:00
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#5:超ミニマリスト向けデフラグユーティリティ

 Windows Vistaが2006年に登場した時、その新しいデフラグユーティリティのインタフェースには、Windowsの熱烈な支持者ですら冷笑した。いや、より正確に言えば、インタフェースそのものが欠けていたと言ってもいいだろう。Vistaの超ミニマリスト向けデフラグツールには事実上、インタフェースというものが存在しなかったのだ(関連英文記事)。これはバックグラウンドで実行され、過去10年間にわたってWindowsユーザーが見慣れてきた、思わず見入ってしまうようなカラフルな進捗表示はまったく表示されないのだ。この進捗表示は実際にはほとんど概念的なものであり、極めて不正確であるものの、ディスク上のデータブロックを表示するようになっているとされていた。

図5-1

 Vistaのインタフェースをお見せしたいのはやまやまだが、実際にお見せできるものは何もない。

 ある人は、これを以下のように表現している(英文)。

 Vistaのデフラグで情報がいっさい表示されないというのは、あまりにも失礼な話だ。レポートはない、プログレスバーも表示されない、GUIもない。コマンドラインによって、こういったことが代替できるわけでは「断じて」ないのだ。

 「唯一」良い点があるとすれば、それはスケジュール実行機能があるという点だろう。Microsoftは、まずライセンス問題でOEMユーザーを怒らせ、それが収まらないうちに今度はこれだ。どうやら熱烈な支持者までも敵に回したいようだ。

 テトリスのようなデフラグ状態表示までは復活しなかったものの、Windows 7におけるデフラグユーティリティのインタフェースは、各ドライブの最終デフラグ日時や現在実行中のデフラグ進捗状況(テキスト表示)、スケジュール設定の変更機能を含めてずっと有益なものとなった。

図5-2

 ディスクのデフラグ中に目の保養になるようなビジュアルな画面を表示させておきたいというのであれば、Windows Media Player用のプラグインであるPsychedelia Viz PackのGigertron 3D Blacklightエフェクトをお勧めしたい(関連英文記事)。

#6:お仕着せのバックアッププログラム

 Windows XPにはユーザビリティに対する挑戦とも言えるようなバックアッププログラムが添付されていた。もっともXPのHomeエディションの場合、このプログラムはデフォルトではインストールされないため、ユーザビリティ以前の問題があるかもしれない。このプログラムはXPのインストールメディア内のValueadd\Msft\Ntbackupから取り出さなければならないのだ(関連英文記事)。

 このXPのバックアッププログラムの問題は、バックアップ対象を厳密に指定しなければならないという点にあった。バックアップ対象フォルダは手作業で選択しなければならず、その後は電子メールなどの重要なデータが入った隠しフォルダを指定し忘れていないことを祈るしかなかったのだ。

図6-1

 Windows Vistaでは、バックアップ対象フォルダをユーザーに指定させる機能が削除された。また、すべてのエディションでファイルのバックアッププログラムがインストールされるように改善されている。しかし、これによってNew York Times紙のDavid Pogue氏のような批評家からの、バックアップ対象フォルダを個別に指定することができないという厳しい苦情が誘発されることになったのだ(関連英文記事)。

 ついにWindowsでしっかりしたバックアッププログラムが提供されるようになった。これは素晴らしいことだが、バックアップ対象データのカテゴリ(画像や電子メールなど)しか指定できず、特定のファイルやフォルダを指定することはできないのだ。

 私が指摘しているように(英文記事)、Vistaのバックアッププログラムは、フォルダ指定によるバックアップで痛い目を見たユーザー(David Pogue氏を含む!)からの具体的な苦情に応えるかたちで設計されたものである。しかし、自分のやっていることをちゃんと理解しているユーザーから選択肢を奪うのはフェアではない。

 Windows 7のバックアッププログラムで採られた解決策は、双方のオプションを提供するというものだ。

図6-2

 このダイアログボックスにおける最も重要な部分、そしてVistaに対する批判に応えている部分は、シンプルな「Let me choose」というオプションである。デフォルトはMicrosoftの設計者が設定したものを受け入れるというものだ。しかし、自らのバックアップシステムを設定したいのであれば、自らで指定することができるようになっているのだ。これは真っ当で簡単に使用できる妥協策だ。

 「Let me choose」、これはいい手だと思うだろう?Microsoftよ、こういった選択肢をもっと増やしてほしい。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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