Windows 7で改善されるVistaの6つの弱点

文:Ed Bott(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2009-01-14 08:00:00
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#3:面倒なウィンドウの整列

 ウィンドウのオープンや移動、整列、クローズにおけるメカニズムは、1995年に32ビット版のWindowsデスクトップが登場してからほとんど変わっていない。ウィンドウの最大化は簡単であるものの、(例えば)ドラッグ操作によってファイルをフォルダ間で移動するために2つのウィンドウを横に並べて整列表示させたい場合はどうだろうか?そんなに簡単にはいかないはずだ。

 Vistaでは、以下のような複雑な手順を踏む必要がある。

  1. ウィンドウを2つオープンする。
  2. 最初のウィンドウのタスクバーボタンをクリックした後、Ctrlキーを押下したまま2つ目のウィンドウのタスクバーボタンをクリックする。
  3. タスクバーボタンを右クリックして[左右に並べて表示]を選択する。
図3-1

 とても面倒だって?しかも面倒なうえに、どちらのウィンドウが左に配置されるのかは運任せなのだ。

 Windows 7では、同じことがずっと簡単にできるようになっている。一方のウィンドウのタイトルバーを画面の左端にドラッグし、マウスポインタが画面左端にある状態でマウスのボタンを離すのだ。これでウィンドウの位置が固定され、画面の左半分を占めることになる。次に2つ目のウィンドウのタイトルバーを画面の右端にドラッグして同様の操作を行えばよいわけだ。

図3-2

 これはウィンドウのサイズ変更と再配置を行うために新たに提供される数々のテクニックのうちの1つにすぎない。なお、こういったテクニックのいくつかは、未だにどこにもドキュメント化されていない。私の知る限りでは、こういったテクニックは他のOSが採用しているアイデアを流用してきたものではなく、新たに考え出されたものであるというのは驚くべきことだ。

#4:気に触るUAC(User Account Control)

 Vistaを毛嫌いする人たちがとにかくこのOSを攻撃する際にはおそらく、UAC(User Account Control)を狙うのが一般的である。これはWindows Vistaで追加された最も忌み嫌われている、そして最も誤解されている機能である。

 UACは優れたアイデアであるものの、その実装が貧弱なのだ。これは新たに追加された単に迷惑な確認ダイアログボックスではない。これは管理者であるあなたの明確な許可なしにシステム上で望ましくない実行ファイルを実行させないようにするための極めて複雑な機能群における、1つの迷惑な側面でしかないのだ。

 私もしつこく表示され続けるUACのプロンプトに悩まされている1人である(関連英文記事)。こういったダイアログボックスは、外部からの攻撃コードによって引き起こされることがないようなシステムレベルの調整時に表示された場合、特に迷惑に感じてしまうのだ。

 許可が1度しか要求されないのであれば、たいていの人々は迷惑になど感じないだろう。何が迷惑かというと2回目、3回目、4回目と果てしなく続いていくUACプロンプトなのだ。そしてこういったダイアログボックスの表示間隔が短ければ短いほど、より迷惑に感じられるようになるのだ。

 UACを無効化するという選択肢はあり得ないものの、プロンプトをより細かく指定できるようにすることが必須なのだ。Windows Vistaにおいて、唯一最も簡単にアクセスできるコントロールはオン/オフのスイッチであり、これは変更後に再起動が必要となっている。

図4-1

 UACをおとなしくさせるためのより複雑な対処方法もある(関連英文記事)が、そのいずれもが(特に技術に疎いユーザにとって)簡単なものとはなっていない。

 Windows 7では、サードパーティのソフトウェアに対する保護機能に特化したかたちで、よりきめの細かいUACの制御が可能となっている。

図4-2

 私はWindows 7のベータ1を稼働しているノートPC上でこの記事を執筆している。UACの設定はデフォルトであるものの、過去1週間で未だにUACプロンプトにお目にかかっていない。これは批判者の怒りを静めるための大きな改善と言えるはずだ。

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