Linux入門:マニュアルページ(manコマンド)活用法

文:Chad Perrin 翻訳校正:石橋啓一郎
2008-12-05 08:00:00
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 昔々、LinuxはハッカーのOSであり、献身的で熱意あるコンピュータギークが、意欲とスキルを持って改善し、自分たちが使えるものにするというものだった。これはここ数年で変わってきており、今では普通のコンピュータユーザーが、特に困難なくMicrosoft Windowsから切り替えることも可能になった。実際、現在ではコマンドラインインターフェースを使わずにLinuxに切り替えることさえ可能になっている。インストールの作業移行以降は、すぐにGUIのユーティリティと設定ツールが使え、一部の操作についての(例えばソフトウェア管理プログラムのためのGUIなど)基本的なシステムの機能は、Microsoft Windowsよりも簡単になっている。

 しかし、Linuxを本当に理解し、単なるエンドユーザー以上の存在になるには、コマンドラインインターフェースの使い方を覚える必要がある。一般的なシステムリソースや動作をGUIツールで設定するのは以前より簡単になってはいるが、依然として、シェルを使った方が、ずっと素早く、細かいところまで、確実に設定できる。シェルは、お馴染みのLinuxコマンドプロンプトを提供するコマンドインタプリタだが、初心者には難しいかも知れない。その使い方を学ぶのは大変であり、どこから始めたらいいか分からないかもしれないが、最初に習得すべきツールの使い方は、実際には非常に簡単だ。唯一問題があるとすれば、どこから始めるかということかも知れない。

 Linuxでコマンドラインの使い方を学ぶためにもっとも重要なスキルの1つは、manpageを使う能力だ。「manpage」という用語は、「man page」とも書くが、これは「manual page(マニュアルページ)」の略だ。これは、UNIXベースのオペレーティングシステムに付属する、伝統的で一般的に提供されている形式の電子文書である、UNIXのオンラインマニュアルを指す。GUIのヘルプシステムに馴れ、キーボードを使って文書を操作することに馴れていないLinuxユーザーは、マニュアルページに対し不平を言うことも多いが、実際にはマニュアルページは驚くほど使いやすく、そして不可欠なリソースだ。総合的なマニュアルページのサポートがあるLinuxディストリビューションでは(Debian GNU/Linuxがその例だ)、マニュアルページは通常よりもさらに使いやすくなっている。そのようなシステムのマニュアルページの文書で扱われている主題の広さには驚かされるはずだ。

 マニュアルページの使い方を学ぶことは、Linux初心者からLinuxエキスパートになるために、どうしても必要な一歩だ。

基本的な使い方

 マニュアルページの使い方の基本は、極めて簡単だ。特定のアプリケーションをマニュアルページを開くには、man fooというコマンドを入力すればいい(この「foo」を、知りたいコマンドで置き換える)。コマンドラインユーティリティの場合、マニュアルページは特に便利だが、GUIアプリケーションについても、マニュアルページを読むことで設定オプションや使い方を調べられるようになっているものが多い。

 文字インターフェースのプログラムの使い方で、知っておかなくてはならないことの1つに、そのプログラムの終了方法がある。多くのコマンドラインツールでは、Qのキーでそのプログラムを終了できる。これはマニュアルページの場合も同じだ。

 lessと呼ばれるページャーが存在する。ページャーとは、テキストを一度に1ページずつ見せるためのプログラムで、この種のアプリケーションとしてはもっとも単純なものの1つだ。Linuxのシステムでは、manコマンドはマニュアルを表示するインターフェースにlessを使うことが一般的だ。読者のシステムにlessがインストールされていれば、キーボードの上矢印キーと下矢印キーを使うことで、マニュアルページを1行ずつ上下させることができる。PgUpとPgDn(「ページアップ」と「ページダウン」を意味する)キーで、マニュアルページを1ページずつ上下に移動する。さらに、文字列を検索したければ、/fooと入力すればよい(「foo」の部分に探したい文字列を入力する)。

 これはあまりないことだが、lessがインストールされていない場合、manコマンドは通常moreコマンドをページャーとして利用する。この場合、マニュアルページを読むために使えるコマンドの数は少なくなるが、それほど不便になるわけではない。まず、最初に覚えておくべきなのは、おそらくHキーの使い方だ。このキーを押すとmoreの中で利用できるコマンドの概要が表示される。

 lessと同じように、Qキーでプログラムを終了し、スラッシュでテキスト検索を行える。スペースバーかDキーで、1スクリーンずつ先に進み、Bキーで1スクリーン前に戻る。エンターキーで1行ずつ先に進む。moreコマンドのマニュアルページにはより多くの情報が載っているので、まずそのマニュアルページを最初に見ておき、必要な時にHキーを押して思い出すようにするのがいいだろう。

 上記の操作は、すべてlessコマンドでも使える。

 上記の中で覚えておくべき重要なことは、man foo、Hキー、Qキー、矢印キー、PgUPとPgDnキーであり、これに追加するとすればスペースバーとエンターキーだろう。

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