不景気を生き抜く無料Linuxディストリビューション Part2

文:Jason Perlow (Special to ZDNet.com) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2008-11-03 08:00:00
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Ubuntuサーバ版

公式サイト:http://www.ubuntulinux.jp/products/WhatIsUbuntu/serveredition

詳細情報:http://ja.wikipedia.org/wiki/Ubuntu


 デスクトップ版のUbuntuと同様に、サーバ版のUbuntuはRHELといったエンタープライズ向けの商用Linuxディストリビューションに対する優れた代替として頭角を現してきている。Wikipediaのような大規模な非営利団体でも最近、サーバシステム400台すべてをUbuntuサーバ版で統一すると発表している(関連英文記事)。


 Ubuntuサーバ版は堅牢なLinuxサーバOSに求められる機能すべてを備えている。また、競合している他社のディストリビューションとはひと味違った設計思想を持っているのだ--これはXサーバをインストールしないため、RHELやSLESのデフォルト設定よりも軽いものとなっており、デフォルトでは開放ネットワークポートでサービスを実行しないようになっているため、デフォルトの状態ではるかにセキュアなOSとなっているのだ。また、openSUSEやより高価なSLESと同様に、Ubuntuサーバ版はAppArmorを使用しているため、インストールされているプログラムの振る舞いに制限を掛けるような特殊なセキュリティプロファイルをシステム管理者が設定できるようにもなっている。さらに、カーネルとコンパイラの機能強化が図られているうえ、rootを設定しないロールベースの管理者モデルも採用されている。そして、仮想アプライアンスのインストールと生成を容易にする「JeOS」(Just Enough Operation System)インストーラが含まれているという点で、他社のエンタープライズ向けサーバディストリビューションとは一線を画している。


 サポートは手厚くない:Ubuntuサーバ版には、5年間のセキュリティアップデートと安定化アップデートを保証する長期サポート版(LTS)も用意されている。これは2年に1度リリースされる。一方、「通常の」サーバ版では、アップデートの提供が保証されている期間は18カ月間となっている。なお、現在のLTSは8.04である。

openSUSE

公式サイト:http://ja.opensuse.org/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8


詳細情報:http://ja.wikipedia.org/wiki/OpenSUSE


 Red Hatが支援しているFedoraは、最先端技術を目指しており、サポートサイクルの短いOSであるが、そのライバルとなるopenSUSEは、コミュニティ開発プラットフォームと安定した環境を提供するという双方の目的を達成するためのものである。NovellがSLESをサーバとして使用して欲しいと考えているのは確かであるものの、実際のところSLESのほとんどはopenSUSEに由来している。そしてopenSUSEのサポート期間は、CentOS/Scientific LinuxやUbuntuサーバ版のLTSのいずれよりも短い2年間となっているものの、安定したエンタープライズ向けサーバとしては十分すぎるほどのものである(こういったことは、ユーザーが先進的なウェブアプリケーション開発を行っていたり、その他の「エンタープライズ向け」ディストリビューションでは立ち遅れているLAMPの最新パッケージを必要としている場合に特に言えることである)。また、openSUSEはVMWareのopenvmtoolsが提供する準仮想化機能をそのままの状態で利用できるようになっているため、無償のVMWare ESX 3i(関連英文記事)やVMWare Serverのハイパーバイザ上ですぐに実行させることもできるようになっている。


 サポートは手厚くない:メジャーバージョンごとに、2年間のセキュリティおよび安定化のためのアップデートが用意されている。そして、各バージョンは6カ月ごとにリリースされる。現在のリリースはバージョン11.0である。openSUSEはインストールメディア、スタートアップ用のマニュアル、90日間の有償技術サポートがセットになったものを59.95ドルで購入することもできる。

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