不景気を生き抜く無料Linuxディストリビューション Part1

文:Jason Perlow 翻訳校正:石橋啓一郎
2008-10-24 08:36:01
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Debian GNU/Linux

公式サイト:http://www.debian.org

詳細情報:http://en.wikipedia.org/wiki/Debian

 Debianがこのリストに載っている理由は、「安定性」「コミュニティ」「無料」という性質を備えているためだ。このリストの他のディストリビューションと比べると、Debianは俗受けするものとは言えないが、オープンソースコミュニティにとっての重要性は計り知れない。DebianはLinuxディストリビューションの「母体」として、他の「子」Linuxディストリビューションに豊かなソースパッケージを供給している。そのもっとも顕著な例がUbuntuで、基盤となるシステムアーキテクチャの大部分がDebianに依存していることから、DebianなしではUbuntuは成立しないだろう。

 Software in the Public Interestのスポンサーを受けているDebian GNU/Linuxは、Free Software Foundationによって後援されている非営利組織であるGNU Projectと結びついている。他の多くのプロジェクトと相互関係を持っていることから、Debianには世界中に何千人もの開発者がおり、Linuxディストリビューションの中で最大のコミュニティがある。1993年に作られたDebian GNU/Linuxは、コミュニティがサポートするLinuxディストリビューションの中でもっとも古いもので、安全性と長寿の見込みという点では、未来の修道会とでも言えるものだ。世界経済が崩壊して再び暗黒時代に入っても、Debianはおそらく生き残るだろう。

 Debianは以前はインストールが難しかったが、最近はかなり変わってきた。2007年4月のバージョン4.0(Etch)のリリース以降、Debianは視覚的なインストールプログラムを備えるようになり、その有名な子どもであるUbuntuと比べても、インストールはさほど難しくなくなった。Debianは「安定版」リリースのサポート期間も長いため、安定したプラットフォームだということについては安心できる。その反面、Debianの新バージョンのリリースには時間がかかる傾向があり、熱心なDebianファンは「不安定版」のバージョンを使うか、Ubuntuに傾く場合が多い。

 何千もの開発者、何千ものソフトウェアパッケージ、巨大なエンドユーザーコミュニティを持つDebianは、Linuxディストリビューションで長く続く経済の混乱を乗り越えたいと思うなら、もっとも安全な選択肢だと言えるだろう。

 サポート:Debianは、非常に厳密で包括的なリリースおよびサポートサイクルを持っている。Debianのサポートサイクルには、節目となる「安定版」リリースと、パッケージのフィードが常に修正され、維持されている「不安定版」が含まれている。「安定版」のリリースは通常3年から4年にわたってセキュリティの維持とバグ修正が行われ、古いバージョンのサポートサイクルは、最新版のバージョンのサイクルと重複するようになっている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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