不景気を生き抜く無料Linuxディストリビューション Part1

文:Jason Perlow 翻訳校正:石橋啓一郎
2008-10-24 08:36:01
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

OpenSUSE

公式サイト:http://www.opensuse.org

詳細情報:http://en.wikipedia.org/wiki/Opensuse

 Ubuntuと同様、OpenSUSEはこのコミュニティや無料のLinuxディストリビューションの分野では、比較的新しいプレーヤーだ。OpenSUSEは最近、そのコミュニティによって運営されるオープンソースプロジェクトの3周年記念を祝ったばかりだ。ただし、そのコミュニティが比較的新しいというのは誤解を招きやすい表現だ。なぜなら、このプロジェクトは、欧州でもっとも有名なLinuxディストリビューションを提供していている親会社、SUSEの16年間の経験に支えられているからだ。SUSEは2004年1月にNovellに買収されている。

 2005年の夏に開催されたLinuxWorld Expoで、同社の成功している商用製品SUSE Linux Professionalがオープンソースプロジェクトとしてスピンオフされることが発表され、それが現在われわれが知っているOpenSUSEとなっている。OpenSUSEのコードは、現在市場に出回っているもっとも洗練された企業向けLinux製品である、SUSE Linux Enterprise ServerとSUSE Linux Enterprise Desktopの基盤となっている。

 Ubuntu同様、OpenSUSEは何でもありのLinuxディストリビューションだ。もっとも一般的なのは何千ものパッケージを含むDVDによる配布(CD-ROM Live CD版もある)だ。私はOpenSUSEをキャデラックやメルセデスベンツのようなものだと考えているが、十分な機能からサポートまで、エンドユーザーが厳しい時代を乗り越えるためのものはなんでも揃えている。

 OpenSUSEは、そのライバルであるRed HatのFedora Project同様、SLESやSLEDに組み込まれる技術の「性能試験場」となっており、SUSEにとって重要なプロジェクトとなっている。他にも要因はあるが、NovellにはMicrosoftとの相互運用性に関する協力関係やMicrosoftから受けている部分的な財務支援があるため、今後も財務的に安定している可能性が高い。このことはフリーソフトウェア・オープンソース界の原理主義者に批判されることもあるが、一部の人が弱点だと考えていることが、企業ユーザーからは強みと見られることもある。Microsoftと提携しているという特権的な地位によって、将来OpenSUSEは、Microsoftのシステムともっとも相互運用性の高いLinuxディストリビューションになると考えられる。

 サポート:すべてのメジャーバージョンに対し、2年間のセキュリティと安定性に関するアップデートが保証されている。6ヶ月に1度新しいバージョンがリリースされる。現在のカレントバージョンは11.0である。OpenSUSEにはインストール用のメディアと、印刷された利用開始マニュアル、90日間の有料テクニカルサポートを含む、59ドル95セントのパッケージ版も存在する。

Fedora

公式サイト:http://fedoraproject.org

詳細情報:http://en.wikipedia.org/wiki/Fedora_Project

 Red Hatはデスクトップ市場を追求することには興味を持っていないと発言し続けているが、誰もそれを気にかけている人はいない。これは、Red Hatがオープンソースプロジェクトとして最近5周年を迎えたFedoraで、エンドユーザーのニーズを満たしているからだ。ナンバー1の企業向けLinuxベンダーに支えられているFedoraが、この厳しい時代を生き残る可能性が高いことは疑いない。Fedoraは今後も長期間にわたって、Red Hatエコシステムの開発者環境、テスト環境として維持されていくだろう。この厳しい時代を生き残ろうとする場合、サポート面での「安全性」という意味では、業界でもっとも健全なオープンソース企業に支えられているFedoraは、おそらくLinuxディストリビューションの中でもっとも安全な選択肢の1つだ。

 ただし、Fedoraは単なるボルボのセダンではない。Fedoraは非常に活気のあるオープンソースプロジェクトであり、KDE 4とKVM仮想化スタックを早くから導入したことから分かるとおり、常に最先端の機能をOSに最初に盛り込むプロジェクトの1つだ。ただし、ずっと長いサポートサイクルを持っているUbuntuやDebian、OpenSUSEなどに比べると、Fedoraは最先端すぎるという見方もあり、各バージョンのサポートはかなり早く切れてしまう。このプロジェクトは、常に動き続けているのだ。しかし、もし常に新しいリリースについていくつもりがあれば、Fedoraは素晴らしいエンドユーザー向けLinuxディストリビューションだと言える。

 サポート:2年間のセキュリティと安定性に関するアップデートが保証されている。6ヶ月に一度新しいバージョンがリリースされる。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]