不景気を生き抜く無料Linuxディストリビューション Part1
厳しい時代だ。この記事の読者はギークであり、自分のPCには最新で最高のアプリケーションを入れておく必要があるはずだ。どうやって倹約していったらいいだろうか。業界の知人は、最近同僚に次のような質問を受けているという。
「中小企業がXPからアップグレードするとしたら、どのLinuxがお勧めだろうか?」
われわれの仲間でこれに最初に答えたのはKenneth Hess氏で、DaniWebに彼の「トップ10」リストを掲載した。
彼の記事は立派なものだが、彼のリストはエンドユーザー用のものと企業向けのものが入り交じっているという点で問題がある他に、彼の個人的な好みが影響していることは明らかだ。この2回に渡る記事の1回目では、エンドユーザー向けの、無料で入手でき、長続きする可能性のある不景気でも生き残る可能性の高い主要なLinuxディストリビューションについて紹介する。2回目の記事では、同じ性質をもった企業向け/サーバ向けのディストリビューションについて説明することにする。
Ubuntu Desktop Edition
公式サイト:http://www.ubuntu.com
詳細情報:http://en.wikipedia.org/wiki/Ubuntu
認めなくてはならない。Ubuntuはこのプロジェクトが2004年の10月に最初の節目となるリリースを行ってから、一気に華々しい人気を獲得した。Ubuntuは、ダウンロード数でRedhatのFedoraのLinuxディストリビューションのトップの地位を奪い、その勢いは留まるところを知らない。
Ubuntuには、GUIや選択する機能のセットによって、いくつかの異なる公式バージョンがある。また、知名度はずっと低いが、MintやgNewSenseなどの「リミックス版」のディストリビューションも多く存在する。Ubuntuは比較的ペイロードが小さい(本体は1枚のCD-ROMに収まり、残りのアプリケーションはインターネットからパッケージのフィードを使ってインストールすることができる)ことと、デバイスドライバのサポートが包括的であることから、インストールがもっとも容易なLinuxディストリビューションの1つとなっている。UbuntuはWubiを使うことで、ハードディスクのパーティションを再分割せずに既存のWindowsの上にインストールすることが可能であり、完全にシステムをLinuxで再フォーマットする前にOSを使ってみたいという日和見的な人や、簡単にデュアルブートできるようにしたいという人には便利なものになっている。それに加え、億万長者のMark Shuttleworth氏の支援を受けているため、今後のUbuntuの財務的な安定性は高い。従ってUbuntuは、無料のOSを使ってこの金融危機を乗り越えようとする人にとっては非常に安全な選択肢だ。6ヶ月に1度、定期的に最新のソフトウェアに更新されることも、最新のものを使いたいという人にとってはよいシステムだと言えるだろう。
サポート:Ubuntu LTS(Long Time Support)バージョン:3年間のセキュリティと安定性に関するアップデートが保証されている。LTSバージョンは2年に1度リリースされている。現在のLTSは8.04である。通常バージョン:18ヶ月間のセキュリティと安定性に関するアップデートが保証されている。通常バージョンは、6ヶ月に1度リリースされている。10月末には、新たな通常バージョンがリリースされる予定だ。
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