Linuxへの移行を決定する前に問うべき質問10選

文:Jack Wallen(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2008-10-21 08:00:00
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#3:移行を行える能力がIT部門にあるか?

 Linuxの移行に関する決断における最大の過ちとして、IT担当者であれば特別な訓練や支援も受けずに、あるOSから他のOSに移行できるはずだという思い込みを挙げることができる。もちろん、彼らのWindowsに関する知識は、あなたの自分の家族に関する知識よりも上だということもあり得る。しかし、だからといって彼らがLinuxマシンのシステムやネットワークを管理できるほどLinuxに詳しいとは限らないのである。

 あなたがあるOSから他のOSへの移行を計画しているのであれば、新しいOSに関するIT担当者の知識レベルを確認しておくべきである。彼らの知識が十分ではない場合、移行段階と移行後の双方で問題が発生することになる。自分の会社のIT部門は、現在使用されているあらゆるテクノロジに精通していると誰しもが思いたいことだろう。しかし、大半のITプロフェッショナルは仕事をやり遂げるうえで知っておく必要のあることにのみ精通しているというのが現実なのだ。IT部門が仕事をやり遂げるうえでLinuxを必要としていないのであれば、彼らには十分な知識がないこともあり得る。もちろん、他のシチュエーション(例えば家庭)でLinuxを使用しており、少なくとも基礎となる知識は持っているというIT管理者も多くいるはずである。

#4:あなたの会社は、Microsoftから何らかの割引や特典を得ているだろうか?

 ここでは私の言うことを受け入れてほしい。Windows OSを使用することで、目に見えにくいかたちでのメリットを享受している企業や団体も数多くあるのだ。例えば一部の大学では、何百台ものWindowsデスクトップを構内のさまざまな場所に配備していることで、生徒に対して(Visual StudioやOfficeといった)ソフトウェアを大幅な割引価格で提供できているのだ。このようなWindows環境に終止符を打てば、ソフトウェアの割引も受けられなくなるのである。このため、こういった場合に移行を行えば、メリットを享受している人々にとっては悲惨な結果となる。もちろん、あなたの団体がLinuxを使用したりサポートしたりしているのであれば、ソフトウェアはすべて無償で利用できるため、(ソフトウェア購入における学生割引といった)割引の必要性すらなくなるはずだ。

#5:従業員はリムーバブルメディアを頻繁に使用しているか?

 リムーバブルメディアに関して言えば、Linuxはずいぶんと進化してきた(フロッピーディスクを手動でマウントしたりアンマウントしなければならなかった頃のことを覚えているだろうか?)。とは言うものの、リムーバブルメディアの取り扱いがWindowsの場合ほど簡単にはいかないということもまだ残されている。Linuxの自動マウントシステムは、あなたのユーザーが慣れ親しんでいるレベルでスムーズに動作するとは限らないのである。

 従業員がリムーバブルメディアを頻繁に使用している場合には、USBメモリの使用を検討してみてほしい。現代のLinuxディストリビューションでは、USBメモリを挿入するだけで、USBサブシステムがデバイスの挿入を自動的に検出し、新規ウィンドウ上でUSBメモリの内容を表示させるかどうかを尋ねてくるようになっている。そして、新規ウィンドウで内容が表示された時点でUSBメモリはマウントされたことになる。作業が終わったならば、後はデスクトップの「安全に取り外す」操作を行えばよい。ただ、この「安全に取り外す」操作を完了しない限り、データはメモリに書き込まれないのである。このため、あなたのユーザーがリムーバブルメディアを頻繁に使用するのであれば、リムーバブルメディアをよりシームレスに取り扱えるようなディストリビューション(Mandrivaなど)を採用すべきである。さもなければ、移行はやめた方が良いだろう。

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