レノボはThinkPadを駄目にしてしまったのか?

文:John Sheesley(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2008-10-01 08:00:00
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 IBMは1990年代にThinkPadを生み出した際に、ノートPCにおける黄金の品質水準というべきものを打ち立てた。しかし同社は2005年にPC市場から撤退し、PC事業(デスクトップPCとノートPCの双方)をLenovoに売却してしまったのだ。その後、ThinkPadの品質はまだ維持されているのだろうか、それとも低下してしまっているのだろうか?

 IBMが最初に発売したポータブルPCは、どうにか持ち運べる「Osbourne 1」と大差ないものであった。同社はその後、ラップトップPCを発売したものの、ノートPCメーカーとして注目を集めるようになったのは1992年のThinkPad発売以降のことである。IBMのThinkPadは1990年代から21世紀初頭にかけて、ノートPCのスタンダードモデルと言ってもよい存在であったのだ。

 IBMは何年もの間、市場シェアではDellとHPに次ぐ第3位に甘んじていたとはいえ、ThinkPadシリーズは、特に企業向け製品としては輝ける存在であり続けていた。しかし最終的に、IBMはデスクトップPCとノートPCの双方の市場から撤退することを決断し、2005年にPC事業をLenovoに売却したのであった。そしてLenovoはThinkPadというブランドを使用する権利を手にするとともに、IBMのロゴを使用する許可まで得ることになった。

 しかしここでの疑問は、ThinkPadというブランドが残ったとはいえ、評判高きあのThinkPadの素晴らしさは「今なお」そのままなのかということである。私には確信が持てない。

Lenovoに至る長い紆余曲折

 IBMがThinkPad 700シリーズを初めて発売したのは1992年のことであった。これらのノートPCはIntelの486プロセッサをベースとしており、Windows 3.1を搭載していた。ThinkPadシリーズに盛り込まれたイノベーションの中には、業界初のTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)液晶画面や、トラックポイントというポインティングデバイスがあった。また、ThinkPadはそのクールな黒い筐体と、完璧に近いキーボードでも有名であった。初代のThinkPadはその重さが6.5lb(約3kg)、価格は4350ドル(現在の貨幣価値で言うと6350ドル以上)もしていた。

 IBMがThinkPadを生み出すべく努力していた頃、自社ブランドのPCを製造するLegendという小さな会社が中国にあった。Lenovoのウェブサイトに掲載されている沿革によると、Legendは中国語カードを製造する会社として出発し、1990年に同社初のPCを発売した。その後Legendは1998年にPC累計販売台数が100万台を突破するまでに成長し、最終的に今のLenovoになったのであった。

 21世紀に入った頃、IBMの業績はあまり芳しくなかった。同社は2002年、決算の数字を良くするためにNetVistaというデスクトップPCシリーズの製造を他社に委託する決断を下した(英文記事)。委託先はSanmina-SCIで、契約は3年で50億ドルというものであった。さらにIBMは2003年に、サーバシリーズの製造もSanmina-SCIに委託する契約を締結した。これらの記事にもあるように、IBMはいずれの際にも、ThinkPadの製造に関しては他社に委託せず、自社で行っていくつもりであると述べていた。

  • コメント(3件)
#1 chevller   2008-10-02 22:00:42
先日Lenovoのアウトレットで商品を注文したものの、2~3日後に「売り切れでした」との返答が来ました。(在庫表示は0になっていなかったのですが) その際PC本体の他に延長保証サービスも購入していたのですが、後日延長保証サービスだけ配送されてきました。 そこでLenovoに問い合わせしたところ「延長サービスは別配送なので発送されてしまった」とのこと。 返送後今度はカード会社からの売り上げ明細に延長サービス分が入っていました...。(本体を買えてないのに保証サービスだけ請求って)
在庫管理のいいかげんさといい、請求のいいかげんさといい、サポートの対応の悪さ(毎回返答が来たのは2~3日後でした)といい、「製品が良かったとしてももうLenovoで購入するのはやめよう」と考えるに十分な対応でした。 しかもこの記事を読んで納得。対応だけでなく製品の質も低下していたとは。
#2 yyamasak   2008-12-08 17:08:11
2ヶ月以上たっても余りコメントが付いていないということは、話題になるほどの問題がないということなのかもしれませんが、ブログなどの記事を見る限り、品質低下を指摘している人が少なからずいることは確かだと思います。当の私もその影響をこうむっております。これまで経験したバグを列挙しておきます。

・指紋認証のソフトを入れると、IEにパスワードマネージャのプラグインがインストールされるが、このエラーのためにIEがたびたびクラッシュする。
・アプリケーションが処理中のとき、マウスポインタがトラックポイントで動かせなくなる(その間、他のマウスを使えばポインタを動かせる)
・無線LANの設定を操作すると、その瞬間は問題ないが、しばらくすると完全にフリーズし、電源ボタン以外の入力を受け付けなくなる。
・画面がスクロールするとき、モスキートボイスのようなノイズ音がする。
・Wake on LANを使うために、ネットワークアダプタの電源の管理で、「このデバイスでコンピュータのスタンバイ状態を解除できるようにする」をONにしたばあい、1回はWOLによる起動に成功するものの、2度目には失敗し、画面が真っ暗になり、電源ボタン以外に入力を受け付けなくなる。再起動すると、オプションが無効になる。
・トラックポイントのスクロール機能のヒントを2度と表示させないようにしても数日後には再び現れる。

丸2年仕事で毎日使い込んで来たので、たいていのバグには遭遇しているかと思います。これまで幾度となくソフトウェアのアップデートを導入してきましたが、まったく改善されていません。おそらくハードウェアの問題もあるため、ソフトウェアの改善だけでは効果がないのでしょう。

いまだにThinkPadには未練があります。おそらく次回はLet's Noteあたりにすると思いますが、ThinkPadのキーボード・トラックポイントは捨てがたい。利益追求のために、替えがたいもの切り捨ててしまうのはどうかと思います。ユーザーとしては顧客の期待を軽視しない日本の企業の方が信頼できると思います。
#3 レノボやくざ   2012-09-26 21:39:28
  品質は極悪くなった。初期不良はIBM時代より頻発している。そしてどの故障でも一ヶ月半以上かからないと修理はできない状況だ。初期不良であっても修理日数に関わらずお客様に待たせるしかない。
  こちらは二ヶ月前にTシリーズのを購入しました。初期不良で今までレノボに預かりしています。返品や新品交換などは一切できない。「待ちなさい」と答えるだけだ。
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