グーグルとマイクロソフト--過去10年の対比、そして今後の展望

文:Jason Hiner(TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2008-09-29 08:00:00
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 Googleは名声と利益を伸ばし続けているとはいえ、その輝きに陰りが出始めているように見受けられる。企業向けのソフトウェアやサービスも提供しているGoogleは、品質管理や従業員にまつわる大きな問題を抱えており、そのことが原因で開発者や企業顧客をMicrosoftに奪われてしまっている。

 Googleは過去10年間で目覚ましい成長を遂げた。同社は、安価なLinuxマシンを並べてインターネット検索エンジンを稼働させていたちっぽけな企業から、世界で最もパワフルで利益の大きい企業の1つへと、そしておそらくは世界でも最も有名なブランドを有する企業へと成長したのである。

 一方、Microsoftはここ10年の間に、輝きを増したGoogleとはまったく対照的にその輝きを失ってしまった。 同社はブランドとして幅広い人気を得たことは1度もないが、1990年代後半までに少なくとも大衆にとっては、ティッシュで言えばクリネックスのような存在となっていたのだ。

 しかしMicrosoftはその後、米国および欧州において独占禁止法違反に問われたことで弱者をいじめる悪者というイメージを持たれることになってしまった。また、同社最高のブランドであるWindows Vistaにおける製品開発と宣伝活動も米国商業史上まれに見る失敗に終わってしまっている。

 もちろん、GoogleとMicrosoftは現在における最大のライバルであり、インターネット検索や広告、ソフトウェアの分野で熾烈な戦いを繰り広げている。Googleが検索分野で大きくリードしている一方、Microsoftはソフトウェア分野で大きなリードを保っている。しかし、インターネットがどんどん進化してフロントエンドソフトウェアの域にまで達することで、OSが空気のような存在になると、これら2社の勢力範囲が真正面からぶつかり合うことになるのだ。

 その過程で、ソフトウェアにおける従来のビジネスモデルに変革が起こり、インターネットはより対象を絞り込みやすく、利益の大きな広告プラットフォームへと発展していくことになる。このことは、Googleがソフトウェアビジネスへの参入を目指す理由であり、Microsoftがインターネット企業への変身を目指す理由でもある。

 われわれは現在、インターネットアプリケーションの岐路にさしかかっており、GoogleとMicrosoftはともに本当に四苦八苦している状態にあるうえに、ZohoやForce.comといった新興企業に大きく遅れをとっている。Google Appsは単純化されすぎており、洗練されてもいないうえ、標準化が進んでおらず、オンラインとオフラインの同期もZohoのものと比べると見劣りがする。その一方、Microsoftの「ソフトウェア+サービス」戦略は、同社が売りにすべきサービス部分において、ドル箱製品であるMicrosoft Officeとの競合を恐れ、及び腰でしか取り組めていないため、知名度が低いままとなっている。

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