LinuxとWindowsの根本的な違い10項目

文:Jack Wallen(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2008-09-03 08:00:00
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#8:マニアユーザー vs. 企業ユーザー

 私がこの項目を付け加えたいと思ったのは、Linuxが一学生のプロジェクトに端を発するものであった状態から完全に脱したとはいえ、LinuxユーザーはWindowsではなくLinuxを選択すべき理由について情熱的に主張する、クセのあるマニアという傾向があるためである。私も普段からこういった行動をとってしまっており(新たな信奉者を増やそうと懸命に努力しているのだ)、そういったレッテルを貼られることに誇りすら感じている。もちろん、このことを専門家らしくないと見なす人もいる。詰まるところ、企業環境に導入するだけの価値のあるLinuxに応援団がついている、あるいは必要となる理由は何だろうか?価値のあるソフトウェアは何もしなくても勝手に売れるはずなのではないだろうか?Linuxはオープンソースであるため、潤沢なマーケティング予算や、Microsoftのような資金力を期待できないのである。このため、Linuxにはその普及を推進する応援団が必要になるというわけだ。そして、口コミはLinux最大の強みなのである。

 Linuxユーザーの熱狂ぶりは大学の同好会における盛り上がりと同じであり、LUG(LEGO Users Group:レゴのユーザーグループ)の会合や科学の実験プロジェクトと同様のこのノリが、Linuxをアンダーグラウンドな世界に押し留め続けていると見る人もいる。しかし、私の意見は違う。シンプルなMP3プレーヤーや携帯電話によって一大ブームを引き起こしたAppleの場合でも、信奉者による同様の熱狂ぶりが見られたものの、それによって同社の評判が貶められたわけではない。一方、Windowsにはこの手の信奉者はいない。その代わり、Windowsにはいつまでも安定雇用が続くという幻影を抱かせるような不正確な市場シェアを信じている、認定資格保持者である管理者軍団がついているのだ。

#9:自動化されていないリムーバブルメディア vs. 自動化されたリムーバブルメディア

 その昔、フロッピーディスクはマウントしないと使えず、フロッピーディスクをドライブから取り出すにはアンマウントしなければならないという時代があった。そういった時代は過去のものになりつつあるが、完全に過ぎ去ったというわけではない。Linux初心者を悩ませる問題として、リムーバブルメディアの使い方というものがある。CDのコンテンツにアクセスするためにCDドライブを手動で「マウント」しなければならないという考え方は、Linux初心者にとってまったく馴染みのないものなのである。しかし、そうなっているのには理由があるのだ。マルチユーザー向けのプラットフォームとして開発されたLinuxでは、メディアを使用するユーザーにマウントを強制することで、そのユーザーのファイルが他のユーザーによって上書きされないことを保証できるようになっている。考えてみてほしい。複数のユーザーが利用しているプラットフォームで、挿入されたディスクに皆がアクセスできてしまうとした場合、あなたがメディアに書き込んだファイルを他のユーザーが削除したり上書きしたりしないようにするにはどうすればよいのだろうか?今では状況の変化に対応し、LinuxでもWindowsのようなリムーバブルデバイスの使用方法を設定できるようになっている。しかし、それが普通というわけではないのだ。/etc/fstabファイルを手作業で編集したいと思わない人なんてどこにいるというのだろうか?

#10:マルチレイヤのランレベル vs. シングルレイヤのランレベル

 この項目については、最適な表現を思いつかなかったため、見出しが説明的なものになっている。言いたいことは、Linuxではさまざまなランレベルで停止する機能が備わっているということである。この機能があることで、コマンドライン(ランレベル3)とGUI(ランレベル5)のいずれを使っても作業を行えるわけである。

 Windowsでは、セーフモードでコマンドラインを使用することはできる--しかしその場合でも、問題を解決するためのツールが手に入るとは限らないのだ。Linuxでは、ランレベルが3であったとしても、ツールにアクセスしたり、ツールをインストールする(コマンドラインから「apt-get install アプリケーション」と入力すればよい)ことができる。また、ランレベルが複数用意されているということは、別の意味でも有益である。例えば、問題のマシンがウェブサーバもしくはメールサーバであったとしよう。この時、そのマシンに最大限のメモリを使用させるために、ランレベル5では起動させないようにすることができる。しかしこういった場合でも、管理作業のためにGUIが必要となることもあるのだ(Linuxサーバの管理はコマンドラインから行うことができるものの、それでもGUIを使いたいということがあるというわけだ)。こんな時にも、ランレベル3のコマンドラインからstartxコマンドを実行することで、X Window Systemを起動し、GUIを使うことができるのである。これに対してWindowsでは、重大な問題に遭遇しない限り、ランレベルはGUIのままなのである。

あなたの判断は?

 以上が、LinuxとWindowsの根本的な違いである。こういった違いがどちらのOSに有利に働いているのかという判断は読者の方にお任せしたい。私の意見はどうなのかって?私の評判(そして意見)は既に知っておられるだろうから、Linuxの優位性を確信しているということはあえて言うまでもないだろう。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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