Windows XPのバックアップユーティリティについて知っておくべき10のこと

文:Erik Eckel (Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2008-08-27 08:00:00
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#7:データの圧縮効率が低いということ

 中小企業であっても、毎日30Gバイトのデータをバックアップする必要性を抱えているところは多い。私のクライアントでも--1〜2名の医師が従事する診療所(患者の診療記録やレントゲン写真があるため)から、不動産業者(さまざまな見取り図や契約書、物件の画像のコピーがあるため)まで--そういったバックアップ要求は多くあった。そして、こういったデータをバックアップするには、それに応じた大きさのバックアップ容量を確保する必要があるのだ。Windowsのバックアップユーティリティは、こういったデータ容量でも十分扱えるものの、効率の良いデータ圧縮を期待してはいけない。

 一般的にサードパーティ製のツールは、Windowsのバックアップユーティリティよりも圧縮効率が高い。大容量のデータをバックアップしていた私のクライアント(標準的なリムーバブルハードディスク、REVディスクなどを使用した)の状況を見ると、Windowsのバックアップユーティリティにおけるデータの圧縮率は非常に低いものであった。なお、ハードウェア圧縮機能を搭載したテープ装置を使用することで、さらに圧縮率を向上させることが可能になる。

 バックアップに必要となるメディアの容量を計算する場合、少なくとも12カ月先のことまで考慮しておくことをお勧めする。従って、例えばあなたがWindowsのバックアップユーティリティを使用しており、毎週12Gバイトのデータをバックアップする必要があり、毎月500Mバイトの新規データが追加されるという場合、少なくとも20Gバイトの容量のテープもしくはディスクが必要となるわけだ。

#8:データの検証には長時間かかるということ

 Windowsのバックアップユーティリティには、バックアップが正常に終了したことを確認するためのデータ検証機能が搭載されている。ほぼ誰もがこの機能を使用するよう勧めている。しかし、大容量のデータをバックアップする際には、検証によってバックアップ処理が長時間に及ぶことになるため、よく考えてから使用するべきである。実際に私が現場で見たケースでは、検証を行ったせいで32Gバイトのバックアップが8時間で完了しないということもあった。このケースでは、データ検証を中止したことで、はるかに短時間でバックアップが完了するようになったのだ。

 小容量(5Gバイト以下)のデータのバックアップを設定する場合には、「バックアップまたは復元ウィザード」の「バックアップの方法」画面でデータの検証(「バックアップの後にデータを検証する」チェックボックス)を指定するかどうかについて、検討しておくべきである。これよりも容量の大きなデータについては検証を行わず、定期的にバックアップをオープンしてその一貫性を確認するようにしておくことで、バックアップの正常終了を実地に検証するという運用をお勧めする。

#9:バックアップのスケジュール設定では「1回のみ」がデフォルトとなっていること

 「スケジュール」のデフォルト設定が「1回のみ」となっていることを忘れてはならない。このことは、バックアップが1週間後や1カ月後に実行されるよう設定する場合でも同じである。その結果、今週の金曜日の午後11時に実行されるようバックアップを設定し、「タスクのスケジュール」ドロップダウンボックスで[週単位]を選択するといったことを忘れてしまいがちになるわけだ。つまり、適切なバックアップ頻度を選択したかどうかという確認を怠ると、スケジュール登録されたバックアップが1回だけしか実行されないということになってしまうのである。バックアップジョブを新たに作成する際には、[後で実行]を選択して[スケジュールの選択]をクリックした時にこの項目の設定を忘れないようにしなければならない。

#10:バックアップのデフォルト実行時間を制限する必要があること

 バックアップという作業は、ネットワークの帯域(ネットワーク経由で共有ファイルをバックアップする場合)だけでなく、システムのリソースを大量に消費する可能性がある。また当たり前の話だが、勤務時間中はユーザーが常にファイルを変更しているため、バックアップは勤務時間外に実行されるよう設定しておくべきだろう。

 Windowsのバックアップユーティリティを設定する際には、必ずタスク自体の割り当て時間をチェックしておくべきである。これは、デフォルト設定([詳細設定]−[スケジュールの設定]をクリックし、[設定]タブを選択することで表示される)では72時間となっている。こういったデフォルト設定は、特にバックアップジョブに入出力エラーや排他制御といった問題が起こる可能性を考えると長過ぎるだろう。ユーザーがサーバ上やネットワーク上のデータ、あるいはネットワークにアクセスできないような状況は発生してほしくないはずだ。適切な実行時間を設定するとともに、バックアップをチェックし、割り当てられた時間内に完了していることを確認する習慣をつけておくべきである。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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