Windows XPのバックアップユーティリティについて知っておくべき10のこと

文:Erik Eckel (Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2008-08-27 08:00:00
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#4:詳細設定オプションの内容

 「バックアップまたは復元ウィザード」の「バックアップまたは復元ウィザードの完了」画面にある[詳細設定]ボタン(図C)をクリックすると、より詳細な設定を指定できるようになる。上記2番で説明したバックアップの種類だけではなく、そのバックアップは既存のバックアップへの追加なのか、既存のバックアップの置き換えなのかということを指定したり、スケジュールを登録しておき、定期的に実行されるようにしておくということも可能になるのだ。

 バックアップのスケジュールを登録するには、[スケジュールの設定]ボタンを押下し、「ジョブスケジュール」ダイアログボックスを表示させる。[スケジュール]タブでは、バックアップの頻度を設定できるようになっている一方、[設定]タブ(図D)では、「スケジュールされたタスクの完了」をカスタマイズしたり、システム待機時の動作を指定したり、電源の管理を設定したりすることができるようになっている。

図D 図D 「詳細設定」オプション内から[スケジュールの設定]ボタンを押下した後、[設定]タブを選択することで、電源の管理やアイドル時の動作などの詳細な設定を行うことができる。

#5:バックアップのスケジュールや種類は必要以上に複雑にしないこと

 Microsoftを始めとするさまざまな企業が実施している認定資格試験の問題では、6日前の「通常」バックアップと、5日分の「増分」もしくは「差分」バックアップがあるという状況でディスク障害が発生した際の最適な復元方法がよく出題される。こういった復元は理論上はうまくいくものの、現実に行おうとすると意外に難しいものである。オフィスのマネージャーがシステムのテープやリムーバブルディスクの交換を忘れて、月曜日の「差分」バックアップが火曜日の「差分」バックアップで上書きされてしまっているということも起こり得る。また、ディスクの紛失や、経年劣化によるテープの読み込みエラーといったことも起こり得る。

 ここでのお勧めは、失ってもあきらめのつくデータがどのくらいあるのかについて、クライアントと話をするなり、担当者とレビューを行うなりしておくことだ。1週間分のデータがなくなっても業務の遂行に支障は出ないのだろうか?もしそうなのであれば、「通常」バックアップを週次で実行するよう設定したうえで、バックアップ作業の結果をしっかり確認し、バックアップメディアをオフサイトに移送しておくようにすればよいだろう。そして定期的にバックアップを用いた復元作業を行い、必要なデータすべてが正しく保管されていることを確認するのである。

 しかし、データを毎日バックアップする必要がある企業もあるはずだ。そういった企業では、バックアップユーティリティを用いて「通常」バックアップを毎日行うように設定しておくことをお勧めする。そして、複数のコピー(特別な事情がなくとも最低1週間分)が確実に保存されるようにしておき、メディアはローテーションして運用すればよいのだ。そうすることで、金曜日になって、ユーザーが月曜日時点で誤ってファイルを削除してしまっていたということが判明したとしても、1週間前のバックアップを使ってファイルを復元させることができるのである。

 また、半日分のデータを失うことさえ許されないという企業もあるだろう。そういった企業にとって、Microsoftのバックアップユーティリティはソリューションとはならない。そういう場合には、可用性の高いデータ保存設備(RAIDアレイやオンラインバックアップなど)の利用を検討することになるだろう。

#6:たいていの場合はバックアップへの追加ではなく、バックアップの置き換えで十分であるということ

 大半の中小企業にとって、1〜2週間分以上のバックアップを保管しておく必要性はない。企業によっては、年4回のバックアップコピーを永久保存しておくことが適切である場合もあるが、たいていは「通常」バックアップを通常のローテーション中で置き換えていくだけで十分である。こういった理由があるため、多くの企業はバックアップスケジュールの設定時に既存のバックアップへの「追加」ではなく、「置き換え」を選択しているのである。

 状況によっては、既存のバックアップを置き換えるのではなく、既存のバックアップに新たなバックアップを追加する必要がある。しかしこの場合、ストレージ容量があっという間に枯渇してしまうということがしばしば発生するのだ。多くの中小企業にとっては、最新の「通常」バックアップが数セットあれば、それで十分ということになるはずだ。従って、そういった企業は既存のバックアップをそのまま置き換えるようにすればよいのだ。

 より複雑なデータバックアップ管理を必要とする大企業にとっては、より洗練されたバックアップシステムを利用することが最適となるはずである。Windowsのバックアップユーティリティはシンプルなものであるため、小規模企業であっても、複数のバックアップセットを管理しようとするとすぐに手に負えなくなる。ましてや、より洗練されたシステムを利用してバックアップ作業の省力化を図ることのできる大企業では、週次の「通常」バックアップと日次の「増分」もしくは「差分」バックアップを組み合わせてデータ容量の増大に対応しようとする意味など存在しないだろう。

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