依然として市場シェア1%を追うLinux

文:Adrian Kingsley-Hughes 翻訳校正:石橋啓一郎
2008-07-15 08:00:00
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 1ヶ月間に0.12%の伸びというのはLinuxにとっては大きな数字だが、Vista、XP、Mac OS Xに比べればないに等しく、大海の一滴に過ぎない。しかし、それでもLinuxはそこにあり、今でも更新されていて、1%という魔法の数字を追っている。Linuxがこの目標に達するのはいつだろうか?これは数ヶ月後かも知れないし、1年後かも知れない。それは趨勢線の描き方による。

 過去数ヶ月間に見られたLinuxに関する騒ぎにも関わらず(DellがLinuxを搭載したシステムを販売する、何回かのUbuntuのリリースがあった、Eee PCがよく売れているなど)、Linuxの市場シェアがまだ1%に達していないことを知り、私はかなり驚いた。

 私の立場からOSを比較する際にLinuxを見ると、Linuxカーネル、デスクトップ、アプリケーション、個々のディストリビューションの開発者は、この過去2年間にいい仕事をしてきた。しかしその一方で、主流である消費者に受け入れられるかどうかという問題については、2006年11月に私が挙げた問題のほぼすべてが("The world just isn't ready for Linux(世の中にはまだLinuxを受け入れる準備ができていない)"、"Why Linux will never go mainstream on the desktop(LinuxがデスクトップPCで決して主流になれない理由)")、未だにLinuxを悩ませている(もちろん、私の目の前に立ちふさがって、このことについて論じ立てようとするLinux信者が多くいるだろうことはわかっている。しかし、現在の市場シェアが0.8%に過ぎないということが、私が正しいと言うことの証拠ではないだろうか)。Linuxは素晴らしいニッチOSだが、市場シェアを支配するには至らない。Ubuntuの8.10へのロードマップを見れば、このリリースがサブノートPCというニッチ市場に焦点を合わせていることは明らかだと思われる(少なくともCanonicalにとっては)。

 偶然だが、私のLinuxの使い方もニッチな分野に入る。私はLinuxをNASやファイルサーバ、そして古いノートブックでなら喜んで使うが、デスクトップPCのWindowsをLinuxディストリビューションで置き換えるというのは、将来も絶対に起きないとまでは言えないにせよ、少なくとも今の私にはまったくその気は起きない。そして、NAS用のOSとしてさえ、使い古しのWindowsをOSとして使うか、既製品のNASシステムを使うのに比べれば面倒であり、私にとってはLinuxの利用は「科学実験」に類するものだ。私は、私にLinuxは「簡単」だという人がいたら、その人は騙されているか、迷信を信じ込んでいるか、嘘つきかだと考えるべきだということを学んだ。「新しいOSには学習曲線が必要だ」などという古い手で騙そうとはしないで欲しい。Mac OSが、OSは強力かつ使いやすいものになり得るという証明だ。真面目な話だが、アプリケーションをインストールするたびにGoogleで調べる必要があるなどというのは、時間の無駄という他はない。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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