EPUB生成ツール「ReVIEW」について達人出版会の高橋氏に聞いてみた

海上忍
2011-08-12 14:53:00
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 前回紹介したEPUB/PDF生成ツール「ReVIEW」は、達人出版会を主宰する高橋征義さん(プレゼン技法「高橋メソッド」の高橋さんですよ!)も開発に関わっています。幸い高橋さんとはEPUB関連の会合で面識がありましたので、直接お会いして話をうかがってきました。

--ReVIEWですが、私には「plain2」が思い出されてならないのですが。

高橋:LaTeXのソースを出力するあたりなど、共通項は多いと思いますが、直接参考にしてはいません。プレインテキストに若干の記号をくわえる程度で整形処理が可能になるよう、wiki記法をベースにフォーマットを定義しています。ASCIIが書籍編集に利用していたEditor's Work Bench(EWB)は参考にしていますが、EWB記法はサポートしていません。

--日ごろどのように作業しているのですか?

高橋:私が1人で、MacBook Proを使って作業しています。電子書籍の制作は、すべてReVIEWベースで行っていますよ。ReVIEWはプラットフォーム非依存ですが、Mac OS XはRubyありネイティブのPDF処理系ありで、TeX環境も導入しやすいですし。ReVIEW自体も、gemでかんたんにインストールできます。

達人出版会 代表取締役の高橋征義さん 達人出版会 代表取締役の高橋征義さん

--具体的には、どのようなワークフローになりますか?

高橋:最初からReVIEWで書いていただくこともありますが、たいていはプレインテキストベースの原稿を預かったあと、ReVIEWの表記にあうよう原稿を整理します。記法はシンプルなので、その後の修正はReVIEWベースでやっていただくことが多いです。タグ付け作業ですね。それから図版の位置を調整したり、見出しや箇条書きを整えたり。そうしてできたフォーマットのテキスト(*.re)のほかに、「CHAPS」や「config.yml」などの定義ファイルも用意します。出力フォーマットごとのスタイルファイル――EPUBならCSSファイル、PDFならLaTeXで使うstyファイル――も必要ですね。最終的には、review-compileやreview-epubmaker、review-pdfmakerコマンドを使い、目的のフォーマットで出力します。

--話を運営面に変えたいと思います。現在の刊行ペースはどの程度ですか?

高橋:2010年秋のサービス開始以来、月2冊といったところですね。編集からサイト管理まで1人で賄っていることもありまして……もう少しピッチを上げなければ、とは思うのですが。

--高橋さんは「日本Rubyの会」の会長も続けてらっしゃいますよね?

高橋:はい、現在も続けています。ですから現在のところ、Rubyコミュニティを通じて知り合った方に執筆を依頼することが多いですね。

--正直、どのくらい売れているのでしょう?

高橋:いちばん売れたタイトルで、累計約500部以上といったところですね。売れ筋は「はじめる! Cucumber」や「はじめる! Rails3(1)」ですが、6月に発売した「徹底解剖『G1GC』アルゴリズム編」も、発売初日に100部超を記録しました。これは達人出版会をスタートして以来の快挙です。

--採算的にはいかがですか?

高橋:まだまだこれからですが、軌道に乗ってきたかな、という手応えは感じています。やはり、出版点数を増やさなければなりません。

--宣伝や告知はどうなさっているのでしょう?

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