現時点での「日本語向けEPUB進捗状況」をまとめる

海上忍
2010-11-17 12:10:19
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 その「EPUBの日本語対応」ですが、総務省の平成22年度 新ICT利活用サービス創出支援事業において、「EPUB日本語拡張仕様策定」が採択案件となりました。2010年度総予算8億円のうち、上限を約9,000万円とする予算がついたことにより、これまで実質的にJEPAなど一部団体、および有志による手弁当に近い形で進められてきた活動を進めやすくなることが期待されます。

 しかし、内閣府行政刷新会議が進める事業仕分け第3弾において、新ICT利活用サービス創出支援事業が仕分け対象となりました。仕分け対象事業のリストには、2008年にスタートされた「新ICT利活用サービス創出支援事業(ユビキタス特区事業の推進)」とあることから、今回の2010年度予算に直接影響ある話かどうかはわかりませんが、そのまま「仕分け」されてしまう可能性もあります。事業仕分けのタイムスケジュールは11月16日午後5時から、本件はどうなるか予測できません。

11月16日の事業仕分けでは、2010年度に割り振られた「EPUB日本語拡張仕様策定」の予算はイキ、翌年度予算は仕分け、という結論に達した。標準化作業には実質影響しないと考えられる。(編集部)

 ところで、日本電子書籍出版社協会を中心に、総務省と文部科学省、経済産業省がオブザーバーの形で参加している「電子書籍交換フォーマット」は、日本独自の電子書籍フォーマットであるXMDFと.bookを統合し、既存出版社の電子書籍ビジネスへの参入を促すことを目的として検討されています。

 この電子書籍交換フォーマットでも、EPUBがサポートされる見込みです。XMDF/.bookの資産をEPUBに、あるいはEPUBの資産を他フォーマットで生かせることが目的とのことですが、「日本独自で日本語に対応させたEPUB 3.0ではないEPUB 2.0の拡張版」になりはしないか、という指摘もあります。正式な仕様は公開されていませんが、EPUB 3.0とは別の話として、こちらの動きも見守りたいと考えています。

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