「validなEPUB」を求めて

海上忍
2010-10-18 17:59:16
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EPUBをチェックする必要性

 特定の企業や団体によって独占されていないフォーマットは、決まりごとである「仕様」とそれを現実のプログラムとした「実装」に、多少の差異が生じることがあります。

 フォーマット制定から相当の時間が経過し、仕様をもとに開発されたプログラム(ライブラリ含む)が多数普及しているJPEGなどはともかく、誕生から日が浅いうえに今後も大幅な見直しや拡張が施される可能性が高いフォーマット――たとえばEPUB――は、実装により生成されるデータに差が生じる可能性があります。

 具体例で考えてみましょう。たとえば、EPUBを生成するアプリケーションには、オーサリングツールの「Sigli」や、レイアウトソフトの「Adobe InDesign」、Apple iWorkに含まれるワープロソフト「Pages」などがありますが、どの方法を利用しても生成されるEPUBのデータは多少異なります。そのEPUBデータが定められたフォーマットの規格内だとしても、ビューア側の処理次第で見え方も異なってきます。

 その生成または閲覧環境次第で結果が変わってくるという問題は、結局のところ「規格に沿った(validな)EPUBかどうか」という1点に帰結します。validなEPUBファイルであれば、フォントや画面サイズの違いを除き、どのビューアを利用しても同じ表示が得られるはずです。そしてvalidなEPUBファイルであるかどうかチェックするツールがあれば、互換性の問題は多少なりとも緩和されることでしょう(独自解釈多数ながら市場シェアは断トツ、というEPUBビューアが現れなければ、ですが……)。

Sigil オーサリングツールやコンバータを使えば、それほど苦労せず作成できるEPUBだが……(画面はSigil)※クリックで拡大画像を表示

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