現実的なEPUB--電子書籍版『Jazz Japan』制作の2社に聞く

海上忍
2010-09-27 18:06:12
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 ふと気がつくと、EPUBは電子の書籍、書籍ならば活字主体、活字主体といえば小説か実用書……などと考えている自分がいました。しかし、よく考えて見れば、そのような結論へ至るには時期早尚かもしれません。

 今回、その固定観念を打ち破る「EPUBの雑誌」を展開しようというブレインハーツ代表取締役会長の谷川耕一氏と、シーエムパンチ代表取締役の佐々木康彦氏にお会いし、サービス開始に到るまでの経緯や今後の展開についてお聞きしました。

『Jazz Japan』 『Jazz Japan』誌のエッセンスをEPUBで読める。月刊誌では国内初の試みか※クリックで拡大画像を表示

--創刊間もない音楽雑誌『Jazz Japan』が電子書籍を、しかもEPUBで出した経緯について教えてください。

谷川:ジャズ専門誌の『スイングジャーナル』は、今年6月の発行分をもって休刊となりましたが、その編集長が周囲から請われる形でジャズ雑誌を立ち上げることになったのがきっかけです。それが「Jazz Japan」で、8月下旬の創刊です。我々に、記事をEPUB化してほしいという依頼が来たのは、その10日ほど前のことです。

--ずいぶん急ですね。直前に決まったのですか?

谷川耕一氏 ブレインハーツ代表取締役会長 谷川耕一氏

谷川:以前から、Jazz Japan編集長(三森隆文氏)は「電子書籍化を考慮します」と宣言していたんですよ。できれば創刊号の段階から電子書籍を出したい、可能ならば紙と同時に、と。創刊号に間に合わなくても9月中には出したい、という意気込みでしたね。

--なるほど。では、なぜEPUBに決まったのでしょう?

谷川:電子書籍化のGOサインが出てから、作業時間は実質2週間でしたから、さあどうしよう、と。急いでiPhoneアプリを作ろうにも、審査があるのでいつ出るかわかりませんから、EPUBでやりましょう、という話になったのです。折も折、AppleのEPUB拡張仕様が判明したところだったので、試聴用のビデオもバンドルできるし、よしこれで行こう、となりました。

--刊行ペースは? 今後毎月出すのですか?

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