「もしドラ」と「適当日記」が大ヒット、DReaderを推進するダイヤモンド社に話を聞く(前編)

海上忍
2010-08-19 13:06:08
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 ドラッカーのマネジメント理論を高校野球にあてはめる、というテーマが大いに受けた「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」。「もしドラ」の愛称も手伝ってか、その電子ブック版もApp Storeで大ヒットを記録しています。今回、その仕掛け人ともいえるダイヤモンド社書籍編集局局長の今泉憲志氏と、書籍編集局第二編集部 電子書籍チームの常盤亜由子氏に、同社の電子書籍に対する取り組みと、電子書籍ビューア「DReader」について話を聞きました。

ダイヤモンド社書籍編集局局長の今泉憲志氏と書籍編集局第二編集部電子書籍チームの常盤亜由子氏
ダイヤモンド社書籍編集局局長の今泉憲志氏と書籍編集局第二編集部電子書籍チームの常盤亜由子氏

--ダイヤモンド社さんは、他社の電子書店で電子書籍を販売した経験をお持ちですが、自社開発の電子書籍ビューア「DReader」を展開してから変化はありますか?

今泉:過去10年ほどは、他部署が担当していました。営業主導で進められていて、編集部には「今度××という電子書店ができるので○○という本を出していいか」という確認がくるくらいで。データを渡す手間が発生する程度ですし、編集部が深くコミットしていたわけではありません。マーケット規模が小さすぎて、ほとんど気にしていなかったということもありますが。

--手応えはいかがですか?

今泉:現在は完全に編集部が主体となり、コミットしています。それなりに実績も上がってきています。手応えですですか? 明らかに違いますね、自分たちが主体になって進めていますから。

--6月のDReader発表会のとき、売上等の具体的な数字が紹介されていましたよね。あの数字については、どのように受け止めていますか?

今泉:正直なところ、事前に予想を立てられるほどの情報はありませんでした。フタを開けてみたところ、(「もしドラ」がApp Store書籍カテゴリ/有料の)トップを取れてよかったなあ、と。他社が積極的に電子書籍を展開していない状況もあり、出せばそれなりの数字は取れるだろうとは思っていましたが。むしろ、「もしドラ」の成功よりも、高田純次さんの「適当日記」が売れたことのほうが意外でした。

--紙でベストセラーになっていた「もしドラ」と比較して、ということですか?

今泉:2008年発売ということもあり、紙版の動きは一段落ついていましたからね。ベストセラーというわけでもない、すでに店頭での動きが止まった書籍を電子化する、というパターンはあまりないと思います。逆に、「iPhoneのApp Storeで1位です」といったPOPを付け、紙版を再び店頭に並べたりして。紙と電子で相乗効果を発揮した、わかりやすい事例だと思います。

--電子書籍の市場規模については、どうお考えでしょうか。

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