電子書籍でも言論統制、自主規制--日本発のコンテンツは中国で売れるか?

海上忍
2010-08-05 17:36:07
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 北大方正集団公司(方正)の日本法人に電子書籍フォーマットを聞くシリーズの最終回は、中国国内の出版事情および電子書籍の現状と、今後のCEBX/JEBXの展開に関する話をお届けします。前回までのトピックは、

 を、ご覧ください。

Apabiは中国版iBook Storeになるか?

海上:中国の電子書籍市場についてお聞かせください。現在の中国における電子書籍市場の大半は図書館との法人契約と聞いていますが、実際はどのような状況なのでしょうか?

河田:方正の場合、グループ会社のApabiを通じて取引をしています。Apabiはいわば“電子取次”の会社として、預かったデータをCBEXで電子書籍化する、という流れになっています。これまで販売先は図書館が大半でしたが、2009年を境として図書館の書籍購入予算が頭打ちになってしまいました。

 それと相前後して、iBook Storeの発表やKindleの盛り上がりなどトレンドに変化が現れました。これまで市場がほとんどないとされてきた電子書籍分野に、BtoCの流れが出てきたわけですね。ApabiはこれまでBtoBのビジネスを展開してきたわけですが、これからはBtoCも視野に入ってきます。

 出版社が独自に販売サイトを持つことはありませんでしたが、2009年後半から進出したいという話を持ちかけられることが増えました。この変化を受けApabiでは、自社プラットフォームの利用を顧客に働きかける従来の方法だけではなく、自前で電子書籍販売をしたいとう出版社に対しては技術供与を提案しています。電子書籍のシステムを提供するわけですね。市場が急速に広がりつつありますから、いかなる方法でも参画していこうと。

海上:具体的には、どのような事例がありますか?

  • コメント(1件)
#1 unakami   2010-08-05 19:53:21
取材した際には、以前ボイジャーの萩野さんから「中国で日本語のファッション(電子)雑誌がよく売れている」と聞いたことが頭にありました。他国の政治体制や検閲を云々するのではなく、中国は電子書籍の市場として可能性ありや? という観点から構成しています。