インタラクティブな“未来のEPUB”をiPadの「iBooks」で体験する

海上忍
2010-07-05 16:59:03
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

EPUBの未来はここにある?

 Daly委員の個人ブログで公開されているEPUBファイル(javascript-in-epub.epub)をダウンロードし、iTunes経由でiPadへ転送すると、iBooksで閲覧できる状態になります。それ以外の事前準備は必要なく、iBooks最新版(v1.1)の標準機能だけで、リンク位置をタップすればブログ記事にあるとおりの吹き出しが画面に現れます。

  • iPhone 4(iOS 4)で試したところ。残念ながら、ポップアップは表示されなかった

 なお、iPhone 4(iOS 4)で動作するiBooks v1.1で試したところ、吹き出しは表示されませんでした。スクリプトの処理になんらかの変更があったものと推測されますが、iPad(iPhone OS 3.2)に搭載されているSafariがv4.0.4、一方でiPhone 4に搭載されているSafariがv4.0.5とバージョン相違に原因がある(※注釈2)、iBooksがデバイスごとに表示結果を変えている、といった可能性もあるため、現時点で断定することは困難です。

※注釈2:Mac OS X同様、iPhone OS/iOSにおけるSafariは、レンダリングエンジンなど主要機能はシステムコンポーネントの形で提供されるため、iBooksなどSafariのエンジンを呼び出すアプリの動作にも影響を与えます。

 自作のEPUBでも試してみました。Daly委員が作成したEPUBをもとに、index.htmlと画像ファイルを差し替えて再構成した程度のものですが、確かに自分が意図したとおりの吹き出しを表示させることができました。

  • もちろん日本語コンテンツでも利用可能。iBooks限定ではあるものの、工夫次第でおもしろいことができるのではないだろうか

 実際に試してみると、予想以上に使い途がありそうなことに気づきます。たとえば、注釈代わりに利用するのはどうでしょう。ポップアップ処理されますから、本文のレイアウトを崩すことがありません。カジュアルな読み物であれば、誰かの言葉を効果的に表示する意図で使う目的にも使えそうです。

 iBooks以外のEPUBリーダーではほぼ確実に動作しない、iBooks Storeの審査を通過するかどうかわからない、など普及に関しては未知数ですが、EPUBのひとつの方向性として“アリ”なのではないでしょうか。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]