
受験マンガ「ドラゴン桜」ですら一度は配信NGに--電子書籍には“カウンター勢力”が必要
萩野:もちろんそうですよ。出版物とかコンテンツを流していく世界においては、まだしばらくは言語の壁が存在し続けると思います。しかし流通の壁は見えないんですよ、現実的に。私もKindleを購入して試しましたが、少々ビックリしましたね。すぐに欲しいコンテンツが買えるじゃないですか、しかも流通網は世界共通。日本語コーナーさえ用意すればそれで済む、という状況になるかもしれません。日本で企画して日本で製作するけれど、海外のサーバにアップロードして海外の店舗から買うという。
海上:これからのボイジャーの展開について教えてください。
萩野:BookServerプロジェクトは非営利ですから、それ自体が金銭を生み出すことはありません。ある本の存在を世界的に知らしめるとか、サーチエンジンで内容を知ってその本を買うとか借りるとか、本を紹介するための手練手管を提供するだけです。
ボイジャーはその便利な方法を活用して、デジタルのものや本を流通させたい、出版したい、と考えています。取次が存在する日本の流通システムは今後も続いていくのでしょうが、同時に海外で流通させたいという企業も出てくるはずですから、そこへ関与していこうとしています。たとえば、知名度がいまひとつな漫画家の本を海外で売りだそうというとき、解説や見どころを紹介するなどの場面で、ボイジャーのノウハウを生かしていきたいと思います。
海外のデジタル出版を志す企業は、非常にダイナミックかつ積極的で、あらゆることに挑戦しようという意欲に満ち満ちています。かたや日本では、これは売れないとかダメだとか、石橋を叩いて結果やらないような話ばかりじゃないですか。デジタルでやるということは、いろいろ試せるという意味だと思うのですがね。まずトライして反応をチェックし、それに応じてなにかを進める、そこにデジタル出版のおもしろさがあるはずです。
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