新人開発者の育成を担当することになったあなたに贈るティップス7選

文:Justin James(TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2009-08-31 08:00:00
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 ソフトウェア開発者の育成に長年携わってきた筆者は、効果的な手段とそうでない手段を見極める術を心得ている。そこで本記事では、自らの経験に基づき、開発者を正しく育成していくうえで役に立つティップスを紹介する。

 少し前に筆者は、初心者レベルのプログラマーを採用する理由についてのアンケート調査をTechRepublicサイト上で実施した(関連英文記事)。その結果、回答者の半数以上が、自社で必要としている人材に育て上げることができるという理由で、初心者レベルのプログラマーを採用していると回答したのである。

 学校教育だけでは、実践的なプログラマーを育成することはできない。プログラマーとして一人前になるには、何らかのインターンシップ制度や徒弟制度を必要とするのである。しかし残念なことに、しっかりしたインターンシッププログラムを提供している学校などほとんどなく、さらに悪いことには、研修期間中にちゃんとした指導者を割り当てていない企業が大半だという現状もあるのである。(なお、開発者育成のための優れたプログラムの例は、このページからダウンロードできる。)

 あなたの企業で開発者育成プログラムを新たに開始したり、見直そうとしているのであれば、そういったプログラムを成功に導く方法についての筆者の考えが参考になるはずである。ただその前提として、上級開発者であれば誰でも優れた育成担当者になれるというわけではないという点、そしてあなたが育成担当者としての資質を備えていなかったとしても恥ずかしがることなどないという点を述べておきたい。優れた育成担当者になるという目標に向かって全力投球することができないと感じた場合、あるいは育成担当者として必要となるスキルや資質を持っていないと感じた場合、そのことをはっきりと口に出すべきなのである。自分は育成担当者に適していないということを素直に認める方が、無理に引き受けて時間を無駄にするよりもましであり、前途ある新入社員のやる気をそぐことも避けられるのである。

#1:育成担当者としての仕事を最優先事項とする

 あなたが育成担当者として新人プログラマーとの間に良好な関係を築き上げたいのであれば、その関係を他のいかなること(緊急事態を除く)よりも優先させるべきである。新人プログラマーの育成にまつわる真の成功事例を滅多なことで見かけないのは、そういったことが実践できていないためなのである。あなたが育成担当者としての仕事を最優先にしなかった場合、新入社員は自らが重要でないということをすぐに感じ取ってしまうだろう。また、あなたの元に相談に行くことで、あなたの「本当の優先事項」に遅れを生じさせてしまうという判断に至ってしまうはずである。その結果どうなるだろうか?新入社員はあなたに相談することなく、自らで何とかしようとするようになるのである。そうなると、あなたはもはや育成担当者としての役目を果たしていないわけだ。

#2:カリキュラムを作成しておく

 筆者は、カリキュラムを作成していなかったがために失敗した育成プログラムを数多く見てきている。例えば、誰かを採用し、その人物に仕事の手順を教える担当者として、経験豊富な開発担当者を任命することになったとしよう。ところが、実際に開発担当者にその話を聞かせるのは、新人が入社してきた日の朝9時5分だったとしたらどうだろうか。そうなると、育成担当者となるはずの開発担当者は新人を連れてオフィス内を巡り、他のいくつかのチームとの顔合わせをして回る--それだけで「仕事の手順」が伝えられたことになってしまうのである。これでは、その新入社員は給湯室の在処しか学べないのである。そういった失敗をしないためにも、(教育担当者と新入社員に対する)いくつかの目標を定めた行動計画と、網羅すべき一連のテーマが必要となるのだ。そういったものがなければ、混乱を招き、実際の育成が始まらないうちからお手上げ状態になってしまうはずである。

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