秋葉原の新名所「古炉奈」改め「ザ・グランヴァニア」に行ってきた
秋葉原に古くから訪れるアキバユーザーたちに惜しまれながら今年6月14日に閉店した喫茶店「炭火珈琲庵 古炉奈」が、7月24日に「秋葉原最大級の本格欧風コスプレレストラン ザ・グランヴァニア」として生まれ変わり、新装オープンとなった。

「店内を欧州の中世の雰囲気とし、そして、ロールプレイングゲームのような楽しさを盛り込んだ店。古炉奈では、コーヒーを楽しんでいただく店だったが、しっかりと食事も楽しんでいただく店にリニューアルした」と、同店を運営するマルマツ産業社長の松波雅治氏は語る。
かつてカウンターがあった場所には厨房を新たに設置。ピザやパスタをはじめとする料理を楽しむことができるようになった。中でもワゴンサービスで提供されるローストビーフは、グランヴァニアの最大のお勧めメニューだという。そして、ホールのスタッフが、全員「メイド姿」となっているのは、古炉奈時代からの大きな変更だろう。

「店で用意した衣装は3種類。あとは、スタッフが自分ならではの衣装を用意して着用している」という。

ホールのスタッフは、HP製のPDA「iPAQ」を使用し、オーダーを入力。これが厨房に知らされるという仕組みだ。
「スタッフが横に座って話をしたりといったことはしないが、秋葉原らしい雰囲気を楽しむことができるだろう」という。
古炉奈では50歳以上の来店客が5割を占めていたが、グランヴァニアでは、さらに若い来店客の増加を見込んでいる。
ロールプレイングゲームを意識したという点では、いくつかのポイントがある。ひとつは、メニューである。
料理や飲み物の料金単位は、「G(ギルド)」と表記されている。「円とギルドは1対1の交換レート」とするように、支払いはすべて円。将来的には、クーポン券などでギルド札のようなものができるかもしれない。
そして、メニューをたどっていくと、カクテルのなかには、「白魔導師のポーションセット」「ファイヤードラゴンの血」など、ロールプレイングゲームを意識した名前がある。どんなものかは実際に注文して、楽しんでほしい。

最大の特徴は「ギルドポイントカード」だ。会計ごとにもらえる冒険ポイントを集めるとミッションが発生。これをクリアしないと、次のステージにいけない。ミッションには、時間内にある食べ物を完食したりといった飲食店ならではの内容になるという。中には、とても一人ではクリアできないものもあるため、友人や、店で知り合った人同士が一緒になってミッションをクリアするといったことも可能だ。「一人で来る人も、ミッションなどを通じて、仲間が増えるといったきっかけづくりにもなる」と期待している。