オバマ大統領のように話すための5つのヒント

文:Sims Wyeth(Special to BNET) 翻訳校正:石橋啓一郎
2009-04-28 08:00:00
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3.聴衆が考えていることを予想する

 オバマ氏と同氏のスピーチライターは、ゲーテの偉大な文章を意識しているに違いない。「発されたすべての言葉は、逆の考えを想起させる」。その意味するところは、ある考えを表現すれば、それを聞いた人は反射的に他の、その話題の言及されていない側面について考える可能性が高いということだ。

 この「逆の想起」に対処していないプレゼンテーションは、聴衆の注意を失う。なぜなら、聴衆の内心に浮かんだ疑問や懸念に答えていないからだ。従って、それを予想しなくてはならない。聴衆に対し、逆の見方についても彼らよりもよく理解していることを示し、それでもあなたの提案や議論の方が優れていることを説明しなくてはならない。

 オバマ氏は人種問題についての演説の中でこれを効果的に行っており、これによって挑発的なJeremiah Wright牧師からも距離を置こうとした。例えばオバマ氏は、同氏は元南部支持連合州でも予備選挙を勝ち抜き、「アフリカ系米国人と白人米国人の間の強力な連携」を作り出した。しかし、同氏はまた、この発言をした際、「これは、人種が、選挙の中で問題になることはなかったと言っているわけではない」と述べて聴衆が疑いなく考えたであろうことを認めた。オバマ氏はさらに、Wright牧師の説教は物議を醸すものであることは確かだが、同氏が批判されなくてはならないのはそれが理由ではないと述べた。またオバマ氏は、YouTubeに掲載されたWright牧師の映像はひどいものに見えるが、それは同氏の本当の人物像ではないとも述べた。

 オバマ氏の演説は強力であり、広く賞賛されている。その演説が効果的だったのは、オバマ氏が人種問題について、そして信仰上の元恩師を巡る論争の両面について深く考えていることを、聴衆に納得させたからだ。

 あなたの扱う話題についても、同じように取り組むべきだ。そうすれば会話の中心に座ることができる。このアプローチは、聴衆の注意を引きつけ、維持することができるだけでなく、聴衆をあなたの陣営に引き込むことを助ける。これは、あなたのゴールが会社の理事会に一見リスクの大きな提携関係を結ぶことについて説得することである場合には、やらなくてはならないことだ。

4.間の取り方を学ぶ

 オバマ氏は、間の取り方の名人だ。この技術が実際に使われているのを見たければ、シカゴで行われた大統領就任演説を見てみるといいだろう。オバマ氏は、話していることに聴衆がついてこれるよう、間を取っている。オバマ氏が間を取るのは、同氏の言葉を消化してもらうためだ。ある意味では、オバマ氏の間は、われわれを休ませるためのものでもある。間はまた、落ち着きと思慮深さを演出する。

 間の取り方を習得するのを助ける方法を以下に示す。

  • 自分の文章を/このように/短い言い回しに/区切ってみる。/まず、/それをささやき、/すべての息継ぎマークのところで/息継ぎをしてみる。/次に、/実際に/同じやり方で/話してみる。/同じことを/違う文章で/毎日/練習する。

 オバマ氏の演説の導入部は、次のようになる。

  • If there is anyone out there / who still doubts / that America is a place / where all things are possible, / who still wonders / if the dream of our founders / is alive in our time, / who still questions / the power of our democracy, / tonight / is your answer.

 どこで間を取るかは、あなた次第だ。厳密なルールは存在しない。しかし、試してみて欲しい。すべての息継ぎマークのところで、ゆっくり3秒間息を吸ってみる。時間がたっぷりあるかのように話すことだ。この練習の目的は/あなたの体に/ゆっくり話すことを/教え込むことだ。

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