ITマネージャの犯しやすい10の失敗

文:Joey Smith 編集校正:石橋啓一郎
2009-03-20 08:00:00
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 私は多くのITマネージャと定期的に一緒に仕事をしており、素晴らしい管理スタイルも見ることができるし、また非常にまずいスタイルも知ることができる。私は、以下に挙げた10のよくある失敗をかなり頻繁に犯すITマネージャを見てきている。これらの誤りは、何人かのマネージャの職を失わせることにつながった。

1: 事業よりも技術を重視する

 典型的なITマネージャは、インフラ畑か開発畑の出身だ。そういう人たちは、事業の支援を行い、可能性を広げ、改善をしていくべき場面でも、自分の技術的なルーツに基づき、自分の専門分野に注力してしまいがちだ。成功するためには、ITマネージャはビジネスリーダーになり、力点を転換し、まずビジネス上の課題や問題に関する専門知識を身につける必要がある。

2: 「目に入らないものは気にもならない」式の考え方

 ITの世界では、「知らせがないのはよい知らせ」ではないということを認識しておくことは重要だ。ITマネージャは、自分の成果を確認することもなく、苦労しながら進んでいる場合が多い。しかし、ITマネージャが行うべきもっとも強力な仕事は評価だ。評価を行う方法にはいくつかある。強み、弱み、機会、脅威を分析するSWOT分析を行ってもよいし、正式の本格的なITアセスメントを行ってもよい。スコアカードシステムを用いて、部門としての評価を行うこともできるだろう。この目的のために特に開発されたスコアカードを無料でダウンロードすることができる。

3: チームに任せた仕事を確認しない

 チームで課題を実践して競い、毎週勝ち抜き者を決めていくテレビ番組「The Apprentice」では、多くのチームが、リーダーがメンバーに任せた仕事がきちんと行われているか確認しなかったために負けてしまっていた。任せた仕事のフォローアップは、些細な仕事ではない。仕事が正しく行われていることを確認するのは、リーダーの仕事だ。

4: 自分が期待していることを点検しない

 この誤りは、3番目の誤りにルーツがあるが、ITの他の側面にも影響を与える可能性がある。例えば、サーバーから最大限の性能を引き出すことを期待することもできるのに、システムがピーク状態で稼働しているかどうかを確かめていないかもしれない。この問題は、最終的には計画や予算、人事などの不備につながる。このよくある落とし穴を避けたいのであれば、自分の部門全体に対して期待することの網羅的なリストを作成することだ。これには、必要不可欠なプロジェクト、ネットワークやサーバの性能、顧客満足度などが含まれるかも知れない。このリストをダブルチェックし、期待するすべての事項に対して、確実に定期的な点検を行うようにすること。チェックリストを維持するか、日常的に点検が必要な事項をチェックするためのワークシートを開発するといいだろう。

5: 事業部門の責任者と協力関係を作らない

 かなり多くのITマネージャは、社長や最高経営責任者(CEO)ではなく、業務や財務を担当する役員の監督下にあることがわかっている。ITが会社にとって効果的で戦略的な要素になり得る唯一の方法は、事業部門の役員との協力関係を築くことだ。組織に対して最大限の効果を及ぼすためには、上司、対等の立場の人間、リーダー達を引っ張り、影響を与える必要がある。首脳部と関係を作るのが早ければ早いほど、1番目の問題にも早く対処することができる。

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