IT業界における有力資格10選

文:Erik Eckel (Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2009-01-07 08:00:00
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#6:A+

 ハードウェアやサポートに関するしっかしりしたスキルを有しているIT技術者を見つけることは、非常に難しくなってきている。デスクトップPCの筐体を開けて内部に手を入れたり、Windows起動時の問題に対するトラブルシューティングを行っているさまは、あまり格好の良いものではないかもしれない。しかし、こういったスキルは、企業が業務を遂行していくうえで欠かせないものなのである。

 履歴書にCompTIAの「A+」を書き加えることで、人事担当者や部門責任者に対して、サポートのスキルがあるということを証明したことになるのである。企業の求めていることがデスクトップのインストールや問題の診断、予防保守、コンピュータ障害時やネットワーク障害時のトラブルシューティングのいずれであるかにかかわらず、多くの企業は、A+資格保持者の方が、当該資格を保持していない者よりも生産的であると考えるはずである。

 A+は複数の試験に合格する必要があるが、定評ある同資格の市場性を維持するために、過去数回、試験科目等の見直しが行われている。現在の認定条件は必須科目1科目と、専門分野(IT技術者、リモートサポート技術者、デポ技術者)の選択科目から1科目の合計2科目に合格することとなっている(訳者注:リモートサポート技術者とデポ技術者の科目については現在のところ、日本語版の試験を受験することはできない)。これらの選択科目は、デスクトップPCのサポートや、ヘルプデスク、フィールドサービスに従事している人々を対象にしたものである。こういった要員はIT業界に入って日の浅い人材が多いとはいえ、A+の重要性を軽視すべきではないのである。

#7:PMP

 資格によっては、特定のスキルや専門知識に的を絞ることで価値を高めているものもある。その好例として「Project Management Professional」(PMP)を挙げることができる。

 非営利団体であるプロジェクトマネジメント協会(Project Management Institute:PMI)は、プロジェクトマネジメントを実践する人々のための会員組織として業界をリードする立場にあり、PMP試験を実施している。PMPは、ITプロジェクトの計画立案や遂行、予算管理、指揮を行うために必要なスキルや専門知識を検証することによって、受験者のプロジェクトマネジメントスキルを評価するものである。PMPを受験するには、3年間または5年間のプロジェクトマネジメント経験と、35時間の公式なプロジェクトマネジメント研修の受講が必要となっている。

 企業が不況と戦っている現状において、プロジェクトのスケジューリングや予算管理、マネジメントを行うスキルの重要性はますます高まっていくことになるだろう。PMIが実施するPMPは、こういったスキルを証明する資格として、履歴書に記入する高い価値があるのだ。

#8:MCSE/MCSA

 「マイクロソフト認定システムエンジニア」(MCSE)と「マイクロソフト認定システムアドミニストレータ」(MCSA)は導入されてから何年も経っているが、その価値は変わっていない。とは言うものの、こういった資格の保持者がすべてを知っている第一人者であるということはまずないため、そういった誤解をしないようにすることが重要である。

 私がMCSEとMCSAは価値ある資格だと考える理由は、集中的な学習を必要とする、長期間の総合的な教育やトレーニング、認定プログラムを完了するだけの能力を証明できるような資格だからである。また、こういった資格は広く利用されている特定のプラットフォームにおける幅広い関連専門知識(クライアントやサーバの管理から、セキュリティ問題にいたるまで)を証明するものとなっているからでもある。

 さらに、こういった資格は、保持者が該当テクノロジ分野において長年の経験を積んできていることを示唆できるという点も重要である。実務経験ほど貴重なものはないのだ。多くのMCSE保持者やMCSA保持者が、Windows 2000プラットフォームあるいはWindows Server 2003プラットフォームで該当資格を取得しているということは、彼らの業界における経験が豊富であるということを意味している。こういった資格は、Microsoftの新資格体系を構成する資格で置き換えられることになるとはいうものの、Windowsプラットフォームにおける基本的なスキルを測る重要な資格であることに変わりはないのである。

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