出世以外の報酬も技術職には必要

笠井美史乃
2008-10-14 08:00:00
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働く時間を短くするための方法

 働く時間を短くする方法の1つとして「業務の効率化」が挙げられた。

 具体的な改善点としては「コミュニケーション時間を減らす」こと。日本の会社では適切な権限委譲がなされていないがゆえに、「ゆきすぎた『ほう・れん・そう』に必要以上の時間を費やしているケースが多いのではないか」と渡辺氏はいう。現場が権限を持ち、自分で考え、決めるようになれば、コミュニケーションに必要な時間は短くなる。

様々な効率化で労働時間の削減を目指す 様々な効率化で労働時間の削減を目指す

 また、電話会議の導入も効果的だという。電話では対面に比べて論理的な話をしなくてはならない緊張感があり、要点だけを効率的に話すようになるためだ。米国では全員が社内にいても、あえて電話で会議を行う会社もあるという。

 渡辺氏は、日本では文化として「労働の美徳」が染みついているために「長時間働きたいという意識が変わらない」ことが今でも問題であるとし、「何かしら具体的に、ドラスティックに時間を減らすことを考え、その努力をし続けることが大事」だと述べた。

 2つめは「フレキシブルにすること」。具体的には「コアタイムのないフレックスタイムの導入」「在宅勤務の奨励」などで、時間を削減したような効果を与えることができる。テクノロジー系の会社ではこれによって生産性が落ちることはないという。

 また、「サテライトオフィスを設ける」ことで通勤時間を削減したり、「出張に休暇を合体、家族同行を奨励(家族の旅費は自己負担)」し、帰りの時間を自由に使えるようにするという方法も紹介された。

労働時間削減と似た効果を期待できる 労働時間削減と似た効果を期待できる

 3つめは、日本では難しそうだが「サバティカルを導入する」こと。サバティカルは、数週間から数カ月単位の長期休暇。勤続年数に応じて、通常の休暇とは別に取得することができるもので、多くは有給扱いだ。渡辺氏は「時々長期的に休むことは、人間的に生きていく上で大事なのではないかと思います」と語っている。

サバティカルを導入している企業 サバティカルを導入している企業

出世以外の報酬こそ技術職に必要

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