有害物質についてITプロフェッショナルが知っておくべきこと(後編)

文:Deb Shinder 翻訳校正:石橋啓一郎
2008-09-12 08:00:00
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モニター

 私は、最初に使ったCRTモニターの後ろに貼られていたステッカーに「このケースを開けたら殺す」というような意味のことが書かれていたのををはっきり覚えている。コンピュータ用のブラウン管モニタやブラウン管テレビには、コンセントを抜いた後でもかなりの長時間、数百ボルトの電荷を保持できるコンデンサが入っている。それに加え、ブラウン管は真空になっており、ガラスが割れると内破する可能性がある。また、CRTは毒性のあるリン化合物やバリウム化合物を含んでおり、有鉛ガラスを使っている可能性もある。

 古いCRTが危険であることを知っている人は多いが、最近のLCDフラットパネルにも危険があることは知らない人がいるかもしれない。実際、液晶ディスプレイのスクリーンも規制基準を超える鉛や銅を含む場合がある。バックライトには水銀が使われる場合もある。

バッテリーやその他の消耗品

 ITプロフェッショナルは、ワイヤレスのキーボードやポインティングデバイスに使われる単4乾電池から、無停電電源装置(UPS)に使われる巨大なバッテリーまで、仕事の中で多くの種類のバッテリーに出くわすはずだ。その一部は有害物質として分類されるが、一部はそうではない。一般に、普通の単4電池、単3電池、単2電池、単1電池は有害物質には分類されていないが、それでも端子が適切にカバーされていない場合、これらの電池がショートして火事を引き起こす危険はある。

 多くのポータブルコンピュータや携帯電話に使われているリチウム電池とリチウムイオン電池は、落とした場合や、衝撃を受けたりショートした場合に発火する可能性がある。この理由から、一部の運送サービスではこれらのバッテリーを配送する際の特別の規制を設けている。

 一部のUPS機器や古いコンピュータは、車のバッテリーと同様に鉛蓄電池を使っている。これらの電池には非常に腐食性の高い硫酸が使われており、漏れた場合には非常に危険だ。

 また、バッテリーには鉛、水銀、ニッケル、カドミウムを含む重金属が含まれている。いくつかの州法下では、ニッカド(ニッケルカドミウム)電池、酸化銀電池、水銀電池、亜鉛カーボン電池の一部、そしてアルカリバッテリーの一部でさえ有害廃棄物と見なされている。

 バッテリーはリサイクル可能であり、使用後はリサイクル施設に持っていくのが一番いい。それができない場合は、有害物質処理施設に持っていく必要があるかもしれない。

 プリンタカートリッジなどの他の消耗品も有害物質を含んでいる可能性があり、ゴミとして捨てるのではなく、リサイクルや正しい手順での廃棄を行うべきだ。インクジェットプリンタのインクやレーザープリンタのトナーには有害な化学物質が含まれている可能性があり、カートリッジそのものにポリ塩化ビニル(PVC)や臭素化合物を含む難燃材が使われていることも多い。

サーバルームに存在するその他の危険物

 危険物質のリスクがあるのは、コンピュータ機材や消耗品だけではない。サーバルーム自体に、特別な取り扱いや廃棄方法を要する物質が存在する場合もある。PVCが危険であることはすでに述べたが、これは多くのところで使われている。LANケーブルの被膜はPVCであることも多く、ケーブル配線用の配管にもPVCのパイプが使われていることがある。ケーブルやワイヤには鉛を使った熱安定剤を加えたPVCが使われることもある。また、ケーブルの中身には通常銅線が使われる。

 多くの企業は、昔から使われている白熱電球をコンパクトな蛍光電球に切り替えている。蛍光電球ははるかに使用エネルギーが小さく、発生する熱も少ないが、他の蛍光灯と同じように水銀を含んでおり、一部の州や自治体ではこれらをゴミとして廃棄するのを違法としている。水銀をまき散らさないよう、蛍光電球は割らないようにすることが大切だ。

 もしサーバルームがあるのが古い建物なら、鉛を含む塗料や防音材や防熱材として壁や天井にアスベストなどの危険物質も使われているかも知れない。床を掃除する際に使われる掃除用の溶剤も、危険物質を含んでいることがある。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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