ITエンジニアの幸せな未来とは:ワークとライフは対立しない

冨田秀継(編集部)
2008-09-01 20:54:02
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「どこで働くか」ではなく、「どこに住むか」

パソナテック代表取締役社長 森本宏一氏 パソナテック代表取締役社長 森本宏一氏

 アドビシステムズに在籍していたことがある石黒氏は、「(アドビでは)みんな出社してこない。出社するとエンジニアはサポートが大変だから。成果を出すためには在宅で仕事をする」と、外資系企業ならではとも言えるエピソードを披露。自宅で作業する社員にはネット回線にかかる費用をアドビがある程度負担するなど、様々な点で会社のサポートがあるのだという。

 シックス・アパートの社風はこのエピソードと好対照だ。関氏によれば、米国でシックス・アパートが立ち上がった頃、社屋は空港の近くにあり、車でなければ通勤はほとんど不可能だったという。当時の社員は30名くらいで、30才以上は2人しかいないという、言葉の両面で若い会社だった。

 社員の年齢が若ければ車を持っていない者もおり、そうすると出社せずに自宅で作業をするようになってしまう。しかし創業者は、出社して一緒に仕事をしてほしいというポリシーを持っていた。そのため、シックス・アパートはサンフランシスコのダウンタウンに社屋を移転したという。

パタゴニア日本支社副支社長 辻井隆行氏 パタゴニア日本支社副支社長 辻井隆行氏

 森本氏はシリコンバレーに支社を設立した際に、当地のエンジニアから「自分のライフスタイルのために住む地域を決めて、それから(職を)探すことが多いと聞いた」という。

 このエピソードに森氏は「住むところから決めるというのは面白い」と即座に賛同していた。

 ユニークな社会貢献活動で知られるパタゴニアの辻井氏は、「ゴールを自分の中に見つけたらいい」と語る。氏の趣味であるサーフィンをたとえに、あの人は7時から8時まで波に乗り、主婦は9時からずっと波に乗っていてズルいと、「人と比べ始めたら面白くないだろう」と話している。

 辻井氏は、サーフィンもカヌーも登山も好きで40才を超えてしまった人をたくさん知っているとも語り、会場を笑わせたが、一方で「(だからこそ)自分が好きなこと、やりたいことを徹底的に、自分なりに考えてほしい」ともいっている。

自分のスタイルを人生の軸に

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]